手の震えへの対処法

手の震えへの対処法

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あがり症の症状の一つに、「手が震える」というのがあります。

スピーチ原稿を持つ手がブルブル震えたり、マイクを握る手がブルブル震えたりと、人から見て明らかに「緊張している・あがっている」のが丸わかりで、とても恥ずかしい思いをします。

そういう私も、クラシックギターを弾くときは手がブルブル震えてまともに曲が弾けず、声楽のときは両手・両足がガクガクブルブル震えてしまい、とてもみじめで情けなく、恥ずかしい思いをしました。

また、私はある時期、書痙で悩んでいたことがありました。人前で文字を書こうとすると右手が激しくブルブル震えてしまい、文字が書けなかったのです。

 

このように手がブルブル震える原因は、ストレスホルモンであるノルアドレナリンの仕業です。

人間の脳の中にある「扁桃体」というアーモンド状の神経集合体が、何かのものごとを前にすると、「危険か・そうでないか」を即座に判断します。

扁桃体が「たくさんの知らない観客達を前にして何かのパフォーマンスをすること」を「危険だ」と判断すると、緊急事態に備えて身体を作り変えるために、ストレスホルモンを分泌させるように身体に指令を出します。

 

指令を受け取った身体は、ストレスホルモンを分泌させて身体を様々に変化させます。あがり症の人の「手がブルブル震える」も、その一つです。

 

マイクスタンドや原稿台、譜面台が使える状況なら、それらを利用すればいいと思います。でもマイクスタンドや原稿台が使えない状況や、ヴァイオリン、ギター、ピアノなど、楽器全般は手の震えをごまかしようがないですよね。

 

そんな手がブルブル震えて困るときの対処法は、「意識を手に向けない」ことです。

 

意識を手に向けない

 

今思えばですが、私がクラシックギターの発表会であがり症を発症したキッカケは、出番前に「上手く弾けなかったら、どうしよう?」と、ついうっかり思い込んでしまったことでした。

その前年、人生初の発表会では「ちょうちょ」を無難に弾き終えたのですから、前年はあがり症を発症していなかったのです。

それが翌年の発表会では、曲の難易度がグッと上がって名曲「禁じられた遊び」を弾くことになりました。

曲の難易度が上がった分、私の心配性が頭をもたげました。その心配性がたたって「上手く弾けなかったら、どうしよう?」という不安を生みました。

その不安を扁桃体がキャッチし、「発表会は危険だ。逃げなければいけない」と判断→ノルアドレナリンが過剰分泌→手足がガクガクブルブル震える、に繋がったのだと思います。

 

一度手が震えてしまうと、次回も「また、手が震えたらどうしよう?」という不安や恐怖を生みます。この不安や恐怖を「予期不安」といいます。

予期不安がノルアドレナリンを分泌させ、さらに手がブルブル震えることになります。その繰り返しで、もはや条件反射のごとく、「楽器を弾こうとすると、手が震える」となってしまいます。

つまり、あがり症の直接的な引き金は「上手く弾けなかったら、どうしよう?」という不安や恐怖ですが、2回目以降は予期不安が生み出しているのです。

そこで、予期不安を止めることであがり症の再発を止めることができると言えます。

したがって、意識を「また、震えたらどうしよう?」に向けずに、素早く別のものに向けましょう。

1番は、歌や楽器演奏なら曲の内容や演奏法、歌い方にフォーカスし、プレゼンやスピーチなら、伝えたい内容にフォーカスすることです。

 

人は、同時に2つのことを考えることはできません。あなたのパフォーマンスの真の目的を思い出すのです。真の目的は「カッコ悪い自分を見せたくない」ではないですよね。

「この曲が好き。だから演奏したい/歌いたい」「お祝いの気持ちを大事な友人に伝えたい」「新商品の素晴らしさをみんなに伝えたい」ーその気持ちが全面に出れば、手は震えなくなるでしょう。

 

緊張するのは悪いことではない

 

そもそも、たくさんの知らない観客たちを前にして何かのパフォーマンスをすることで緊張するのは、当たり前のことです。

誰でも大なり小なり緊張するものですが、あなたも私もその緊張度合いが人より高く、目だってしまうだけのことです。

あなたも誰かが緊張しているのを見たら、「真面目な人なんだな」と好感を抱くか、「お気の毒に」と同情するでしょう。

緊張しているあなたを見て、好感を抱く者、同情を覚える者はいても、バカにする人はいませんーよっぽど、性格の悪い人は別にして。

しかし、そういう性格の悪い人はあなただけでなく、何でもかんでもバカにしているはずです。

それに、そこまで性格が悪い人は極めて少数派なので、ほとんど存在しない人のことを気にする必要はありません。

「緊張することは悪いことではない」「失敗することは悪いことではない」

ーこれらの考えが骨の髄まで浸透することができたら、予期不安は消え、あなたの手は震えなくなるでしょう。

 

まとめ

 

手の震えの対処法は、

  1. 意識を手に向けない
  2. 緊張を悪者にしない

の、2つです。

 

予期不安が起きてしまう原因は「失敗した自分に価値はない」という思い込みにあります。

しかし、人間のやることに失敗は付き物です。生まれてから一度も失敗したことのない人はこの世に1人も存在しません。

それなのに、ある時から「失敗はいけないことだ」という刷り込みを自分にしてしまいます。

もっと自分に優しくなって、失敗した自分にも価値はあることを許しましょう。

手の震えへの1番の対処法は、あなたが自分に優しくなることかもしれません。

 

「もっと自分に優しくなりたい!」そう思ったら、お気軽にお問い合わせくださいね。

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