人前で声が震えるときの対処法

人前で声が震えるときの対処法
あがり症には様々な症状があります。
たとえば、
- 手足ガクガクブルブル震える
- 心臓が口から飛び出しそうなほど激しくバクバクする
- 声が震えたり、上ずってひっくり返ったりする
- しっかり覚えたはずの楽譜やスピーチ原稿をキレイにど忘れ
- 全身から大量の発汗
- 殺されそうな強い不安感や恐怖感
等です。
どれ一つとってもイヤなものですね。中でも、声楽を習っていた私にとっては「声が震えたり、上ずってひっくり返ったりする」のが何よりも苦痛でした。
手足がガクガクブルブル震えるのは、ロングドレスを着て両手をお腹のところでギュッと固く結ぶことで何とかごまかすことができました。
でも、声楽の発表会で声が震えたり、上ずってひっくり返ったりするのはごまかしようがありません。
焦れば焦るほど、ドツボにハマって声が震えたり、キンキン声になったりします。おまけにしっかり覚えたはずの楽譜をキレイにど忘れしてしまい、何度も伴奏者さんを慌てさせました。
*今思い返しても、伴奏者さんに申し訳ない気持ちでいっぱいです。
声が震えていたら緊張しているのが丸わかりで恥ずかしい限りですが、対処法として、
- 丹田に力をいれる
- グラウディングする
- 肝心の歌や楽器演奏に集中する
等があります。
丹田に力をいれる
丹田という言葉をどこかで耳にした方もいるかも知れません。丹田は、おへそから指4本ほど下、お腹の中にあって「気」や身体の重心が集まる場所とされています。
何かのものごとに対して本気になって取り組もうとするとき、私たちは「腹が決まる」なんて言いますよね。この場合の「腹」とは、丹田のことを指しているのではないでしょうか。
確かに、丹田に意識を集中すると、重心が安定したような気がします。重心が安定すると、何事であれどっしりと構えることができるようになる気がします。
一方、あがっているときの私たちの脳の中は「あがり症への恐怖」でいっぱいになっています。
私の場合は「あがりたくない!」「失敗して、みっともない姿を見せたくない!」「きっと、観客たちが私をバカにしているに違いない!」等の恐怖で支配されていました。
そして、その恐怖が引き金になって声が震えたり、上ずってひっくり返ったり、キンキン声になったりします。
こんな時の私たちはとても重心が安定しているとは言えず、全身がフワフワしています。
そこで、丹田に意識を集中することで重心を安定させ、「自分」を取り戻させます。自分を取り戻すことで心が安定し、声が震えなくなります。
グラウディングする
グラウディングとは、直訳すると「地に足をつける」という意味です。不安やパニック、緊張などで心が乱れたり、思考が過去や未来に飛びがちな状態を、現在の「今ここ」に意識を戻し、心身と現実のつながりを取り戻すことを目的とする方法です。
具体的なやり方としては、
- 五感を使う「5-4-3-2-1方法」
- 身体の間隔に集中する「身体的アプローチ」
- 頭を現実の作業に使う「現実的アプローチ」
- イメージの力を使う「心理的アプローチ」
などがあります。
歌や楽器演奏、プレゼンやスピーチなどの場面で使いやすいのは「心理的アプローチ」だと思います。私も当時師事していた声楽の先生から、もっと良い声を出すためのアドバイスとしてグラウディングを教わりました。
心理的アプローチのグラウディング
心理的アプローチのグラウディングは、自分が大樹になった姿をイメージします。そして、自分の足の裏から木の根っこがグングンと地面に伸び、地球の真ん中までしっかり根を張って、どんな風が吹いても倒れない大樹になった自分を想像します。
私が先生から教わったやり方は、足の裏から大地のエネルギーをグングン吸収して、大地と一体化した自分をイメージする方法でした。
大地には、無尽蔵のエネルギーがありますよね。そのエネルギーが全身を満たしているところをイメージしてください。大地と一体化したあなたは、声の震えも止まっていることでしょう。
歌や楽器演奏に集中する
そもそもですが、私たち素人が歌や楽器演奏、プレゼンやスピーチをするときに重要なのは、「プロ並みに完璧にやり切ること」ではないですよね。
というより、いくら頑張ったところでプロ並みにできるはずがないので、開き直って「楽しんじゃおう!」という気持ちで臨んでください。
プレゼンやスピーチで大事なことは、「伝えたい内容が聞き手に伝わること」です。
披露宴のスピーチだったら花嫁/花婿を祝福する気持ち、企業の新商品のプレゼンだったらその新商品が従来品と比べてどの位素晴らしいか、どういう点が従来品にはなかったか、その新商品の良さを伝えることが重要です。
あがり症の人は自分に要求するレベルが異常に高いので、つい「プロ並みにやらなければ意味が無い」と考えてしまいがちです。
でも、自分に対する要求のレベルをグッと下げれば、過剰なプレッシャーを自分に与えずに済むのであがらなくなり、声が震えなくなります。
まとめ
声の震えを止めるためには、以下の方法を試してみてください。
- 丹田に意識を集中する
- グラウディングする
- 歌や楽器演奏を楽しむ
共通しているのは、意識を「自分」ではなく、「自分以外」のものに向けることです。
人は同時に2つのことを考えることはできないので、あがりそうになる前に素早く意識をチェンジしてください。「言うは易し」かも知れませんが、できるようになれば声が震えなくなると思います。
しかし、いずれにしても「その場しのぎ」でしかないので、あがり症の原因をじっくりと癒した方がいいと思います。
あがり症の原因は、「ありのままの自分を愛していない」ところにあります。なので、「ありのままの自分」、「カッコ悪い自分」も愛してあげる必要があります。
充分に自分を愛してあげたら、観客からどう思われようが気にならなくなります。
そうすれば、あがり症の症状も徐々に治まっていくでしょう。
「グラウディングもいいけど、もっと根本的に治したい!」という方はお気軽にお問い合わせくださいね。