あがり症の症状|心臓が口から飛び出しそうなほど激しくバクバクする

 あがり症の症状|心臓が口から飛び出しそうなほど激しくバクバクする

Black and white photo of a man clutching his chest, indicating discomfort or pain.

 

あがり症の症状の一つに、「心臓が口から飛び出しそうなほど激しくバクバクする」というのがあります。

たとえば、会議で突然発言を求められたり、発表会の舞台袖で出番を待っていたり、披露宴会場でスピーチの出番を待っていたりする間、心臓が口から飛び出しそうなほど激しくバクバク、ドキドキします。

本番中も心臓はずっとドキドキしっぱなしですが、本番が終わるとあっという間にドキドキは治まります。

なぜ、このような症状が現れるのでしょうか?

 

激しい動悸が起きる身体的理由

人間の脳の中にある「扁桃体」というアーモンド状の神経集合体が、過去の出来事と現在の状況を照らし合わせて「危険か・そうでないか」を判断します。

そして、「危険だ」と判断すると、「危ないから、逃げろ/闘え/凍り付け!」という指令を出します。

指令を受け取った身体は、緊急事態に備えてアドレナリン、ノルアドレナリンなどのストレスホルモンを分泌させます。

これらのストレスホルモンの影響で交感神経が優位になり、心臓が口から飛び出しそうなほど激しくバクバクします。

 

しかし、ドキドキの本番が終われば、扁桃体も緊急事態だと見なさなくなるのでストレスホルモンも分泌されず、心臓も落ち着きを取り戻します。

 

激しい動悸が起きる心理的理由

 

あがり症にならない人の扁桃体は、「たくさんの知らない観客達の前で何かのパフォーマンスをすること」を緊急事態だとは見なしません。

ストレスホルモンも分泌されないので、平常心でスピーチや発表会に臨むことができます。

したがって、激しい動悸をおとなしくさせるためには、あなたの扁桃体に「たくさんの知らない観客たちが見ている前で何かのパフォーマンスをすること」は緊急事態ではない、安全だと認識させる必要があります。

そもそもですが、あなたの扁桃体はなぜ「たくさんの知らない観客達が見ている前でのパフォーマンスをすること」を「緊急事態」とみなすようになったのでしょうか?

 

その理由は、あなたの過去にあります。

 

たとえば、あなたは小学生の頃、音楽の授業でリコーダーを吹きそこなって失敗し、それをクラスのみんなから笑われたのかも知れません。

あるいは、国語の授業で先生から突然朗読をするよう命令され、そのとき緊張のあまり声が震えてしまい、それをクラスのみんなから笑われたのかも知れません。

また、学芸会でセリフを忘れてトチってしまい、それを学校中の生徒から笑われたのかも知れません。

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これらのような「たくさんの人が見ている前で何かを失敗し、それをクラス中、学校中の生徒から笑われた」経験があると、脳は「このような状況は危険だ」とみなします。

やがて大人になり、子どもの頃の恥ずかしい経験のことはすっかり忘れてしまいます。しかし、思い出さなくなっただけで、あなたの脳は決して忘れてはいません。

 

大人になって発表会、プレゼン、スピーチ、朝礼、会議、面接など「たくさんの観客たちが見ている前で何かのパフォーマンスをしなければいけない」事態になると、脳は突然過去の記憶をよみがえらせます。

そして、「あの時みたいに恥ずかしくて/情けなくて/みじめで/カッコ悪い思いをすることになるぞ!危ないから逃げろ/闘え/凍り付け!」という緊急指令を出すのです。

 

激しい動悸をおとなしくさせる方法

激しい動悸を平常に戻すためには、あなたは小学生の頃に受けた心の傷を癒さなければなりません。

十分に心の傷が癒されれば、次にたくさんの観客達が見ている前で何かのパフォーマンスをすることになっても、扁桃体は「あんなことがあったけど、もうみじめで恥ずかしい思いをすることはないから、大丈夫だ」とみなします。

扁桃体の緊急指令が出されなくなるのでストレスホルモンも分泌されず、心臓が口から飛び出しそうなほど激しくバクバクすることもなくなります。

 

もちろん、面接やプレゼン、発表会など「緊張するのは当たり前」の状況のときには緊張します。

でも、「心臓が口から飛び出しそうなほど激しくバクバク」することはないし、一瞬あがりそうになってもすぐに態勢を立て直すことができるようになります。

あなたは「心臓に毛が生えているような、何事にも動じない強い人間になりたい」と願うかも知れません。

が、私自身のこれまでの経験で言えば、緊張をすっかり無くすことはムリのようです。

しかし、緊張してあがりそうになっても、すぐに立ち直り、最後までパフォーマンスをやり遂げることができればそれでOKだと思います。

 

あがり症になる人は「真面目・完璧主義・優等生」タイプが多いと言います。でも、人間のすることに「完璧」を求める方がムリなのです。

完璧ではないけれど、自分で納得がいくパフォーマンスができれば良し、と心から思えるようになれば、あがり症を卒業する日は近いでしょう。

 

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