あがり症の症状が現れる場面ー発表会

あがり症の症状が現れる場面ー発表会

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Photo by Ludwig Kwan on Pexels.com

あがり症の症状が現れる場面の一つに、発表会があります。私自身、自分がひどいあがり症だと発覚したのは、クラシックギターの発表会でのことでした。子どもの頃はその手の習い事をしていなかったので、発表会への参加は、それが人生初でした。

もし、子どもの頃から発表会に参加し続けていれば、発表会というものにそれほど緊張しなかったかも知れません。

 

このように、あがり症の症状が現れる場面には、共通している「ルール」があります。

  1. たくさんの観客達が集まる
  2. パフォーマーはたくさんの観客達から一身に見詰められる
  3. その場所は基本的にアウェー
  4. 普段からやり慣れないことをやることが多い
  5. 一発勝負で、やり直しがきかない・またはやり直しが「非常に」ためらわれる

発表会は、4.「普段からやり慣れないことをやる」に反しているような気がしますね。確かに、楽器演奏や歌うこと自体は、普段のレッスンや自宅での練習ならやり慣れているかも知れません。

しかし、「人前で披露する」は、発表会は通常年に1回ですので「やり慣れていない」ことになります。

 

かく言う私も、レッスンは月4回、自宅でも毎日練習し、歌う事は「やり慣れている」ことになります。しかし、年に1回の発表会は「やり慣れていない」ので、毎年の発表会は散々な結果に終わりました。

そこで、「場数を踏もう」と決意して実行に移したものの、やはり散々な結果に終わりました。

*やり慣れればあがらなくなるはずなのですが、その理由については後述します。

 

場数を踏んでもあがり症が良くならないなら、私たちはどうすればいいのでしょうか?

それには、

  1.  上手く歌おうとは思わない
  2.  プロでも失敗する
  3.  失敗を「なかったこと」にする

の、3つが大切です。

 

上手く歌う/演奏しようと思わない

 

あがり症になる人は、「真面目・完璧主義・優等生」タイプが多いと言われています。こういう人は、「やるなら、プロ並みにやらなければ意味が無い」と考えているところがあります。

当然、歌でも楽器演奏でも「プロ並みの完成度」を目指して日々鍛錬に励みます。ところが、どんなに頑張ったところで所詮素人のやることなので、プロ並みにできるはずがありません。

肝心の発表会では、「プロ並みにやらなければ」と、気負い過ぎてしまいます。そして、その緊張が仇となってあがり症を発症します。

 

気負い過ぎてあがってしまうなら、いっそのこと開き直りましょう。「どうせ素人だし、社会人なんだから、練習の時間なんて確保できるはずがない」「できる限りでやればいいや」と、自分に対するハードルをグッと下げましょう。

緊張が生まれなければ、あがり症が発症することもありません。

 

プロでも失敗する

 

素人の私たちは、「プロなら、本番で失敗なんてするはずがない」と考えがちです。しかし、実際のところはプロでも失敗します。ただ、プロは失敗してもそれを引きずらず、知らんぷりしているだけだと思います。

私のクライエントでも、過去の演奏会での失敗をひどく悔やむ方がいます。そして、そのことが原因であがり症を発症してしまうこともあるのです。プロは生活がかかっているので、失敗を大ごとに考えてしまうのも仕方ありません。

しかし、素人の私たちは、いくら歌や楽器演奏を失敗したところで何の不都合もありません。多少恥ずかしい思いをするかもしれませんが、その場限りの恥ずかしさです。そう思えば、「気楽にやるのが1番」ということになります。

 

あがり症の人は「絶対に失敗しないように!」と、気負い過ぎることで緊張し、あがり症を発症します。しかし、「どうせ素人なんだし、気楽にやればいいや」だと、緊張が生まれないのであがり症にはなりません。

 

失敗を「なかったこと」にする

 

昔、高名な声楽家に師事していたことがありました。その先生から「もし発表会で失敗しても、素知らぬ顔でそのまま歌い続けなさい!」というアドバイスを頂いた事があります。

「失敗しても、『なかったこと』にすればなかったことになる」というアドバイスは、まさに目からウロコ状態でした。

「真面目・完璧主義・優等生」タイプが多いあがり症の人からすれば、「そんな大胆なことできない!」という悲鳴があがりそうです。何しろ、「正直・誠実」をモットーにしているところがあるので、失敗をなかったことにするなんて罪悪感でいっぱいになってしまうのでしょう。

そもそも、そんな「太いハート」の持ち主ならあがらないかも知れませんが、そういう「太いハート」を目指しましょう。

 

「太いハート」というと、「図太い・無神経・厚かましい」をイメージしてしまい、真面目なあがり症の人は嫌悪感が湧くかも知れません。しかし、こういう場合の「太いハート」とは、「小さなミスでは自分の価値は下がらない」という、自分に対する信頼感のことを言います。

そもそも、あがり症の人の「真面目・完璧主義・優等生」タイプというのは、「そうでないと自分の価値が下がってしまう!」という恐れからきています。この恐れは、自分に対する信頼感の低さの現れでもあります。

 

いい意味での「太いハート」を身に付ければ、「え?私、ミスなんてしてませんけど?」と、ミスが気にならなくなります。ミスが気にならなくなれば、あなたは完璧な歌/楽器演奏をしたことになり、緊張しなくなります。緊張が生まれなければ、あがり症は発症しません。

 

まとめ

発表会であがらないようにするためには、

  1. 上手く歌おうと思わない
  2. プロでも失敗する
  3. 失敗を「なかったこと」にする

の、3つが大切です。

 

私が散々場数を踏んでも一向にあがり症が良くならなかったのは、この3つが欠けていたせいでした。

「歌うなら、サラ・ブライトマン並みに」と思っていたし、プロでも失敗することを知らず、本番は「全て完璧にやらなければ意味が無い」と考えていたし、案の定あがって失敗しても、軽く1週間はドスーンと落ち込み、クヨクヨしていました。

そして、次の発表会ではさらにあがってしまって悪循環という無限スパイラルに陥ったのです。

 

もし、あなたが素人なら、「気楽にやるのが1番」というマインドを身に付けましょう。あなたがプロでも、同じことです。気楽にやるのといい加減にやるのは意味が違います。精度を上げることを意識しながら、気楽にやるのです。

 

「そういうマインドを身に付けるのはムリだ!」という方は、お気軽にお問い合わせくださいね。

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