【実はみんな悩んでいる】あがり症の症状|人前で緊張する5つの場面

あがり症とは

人前に出ると緊張する

あがり症は、プレゼンや集団面接、発表会や披露宴のスピーチなど、「たくさんの観客達から一斉に見つめられる場」に立って何かのパフォーマンスをするときに現れる異常な緊張や不安、そして様々な異常な身体症状のことを指します。

この症状は、日常生活で現れることはありません。症状には、身体的な反応として心臓が口から飛び出しそうなほど激しくバクバクしたり、声が上ずってひっくり返ったり、かすれ声になったり、ガラガラ声になったり、全身から滝のように大量の発汗をしたり、手足がガクガクブルブル震えたり、頭が真っ白になってせっかく覚えたはずの楽譜やスピーチ原稿をキレイにど忘れしたりします。また、精神的な反応として殺されそうな強い不安や恐怖を感じます。

 

あがり症の人が緊張する場面

あがり症の人が緊張する場面には共通するものがあります。キーワードは「たくさんの知らない観客達」「一人でたくさんの知らない観客たちから一斉に見つめられる」「一人で何かのパフォーマンスをする」です。

特に重要なのが「知らない観客達」です。ひどいあがり症だった私も、気心の知れた友人・知人が多数集まる場でのスピーチや歌は何の緊張もなくやり遂げることができました。

しかし、友人・知人が全くいない、完全アウェー状態だったときはいつものように心臓バクバク、全身から大量の発汗、声が上ずってひっくり返る、頭が真っ白になってキレイにど忘れ・・・と、あがり症の症状がフルコース状態でした。

このように、あがり症というのは「たくさんの知らない観客たち」の存在があってこそ成り立つ症状だと言えます。

それでは、以下にあがり症の人が緊張する場面について見てみましょう。

 

発表会での緊張

大人になってから、楽器、歌、バレエ、ダンスなど芸術系の習い事を始めた方も多いと思います。

子どもの頃から習い事をしていて、その延長線上で発表会に参加する方以外は、大人になってから「発表会デビュー」をする方も多いのではないでしょうか。

かくいう私も、そんな「大人になってからの発表会デビュー」をしたクチでした。35歳を過ぎてから習いだしたクラシックギターの発表会、初めての年は無難に「ちょうちょ」を弾き終えました。

しかし、翌年の発表会、曲の難易度がグッと上がって「禁じられた遊び」を弾こうとしたら、私の緊張度もグッと上がったらしく、突然指がブルブル震えてしまい、まともに弾けずに終わるという無様な結果になりました。

 

プレゼンテーション時の緊張

プレゼンは、会社を代表して、あるいは個人として自社製品の魅力や「自分自身」の才能や個性をアピールするためのものです。

しかし、あがってしまってしどろもどろ・・・では、新商品や自分自身の魅力をアピールすることは難しくなります。

残念ながら、そのようにしどろもどろの状態では「自分に自信が無いんだな」と、聞き手に映ります。そして、「きっと、この商品も大したことないのかもしれない」「こんなに自信が無い人の話は真剣に聞かなくてもいいかな」と思われてしまうかもしれません。そうなったら本当にもったいないことです。

 

披露宴のスピーチにおける緊張

人前で緊張する

結婚披露宴と言えば、新郎新婦の両親への感謝のスピーチ、ウェディングケーキの入刀、新郎新婦の子どもの頃から二人の馴れ初め~ゴールインまでをストーリー形式で写した動画鑑賞などの「出し物」などが盛りだくさんですよね。

中でも、「新郎新婦の友人を代表したスピーチ」も外せないコンテンツです。

 

あがり症のあなたが新郎新婦から「友人代表のスピーチ」を頼まれてしまったら、きっと当日まで毎日毎晩スピーチ練習の日々を送ることになるでしょう。あがり症になる人は大抵真面目な優等生ぞろいですから、スピーチも練りに練って考え上げた内容だと思います。

ところどころ笑いを取り入れたり、ホロっと涙してしまうようなエピソードを取り入れたりと、「ぬかりはない」内容に仕上がったことと思います。

それなのに、当日はあがってしまってしどろもどろ・・・では泣くに泣けないですよね。

新郎新婦には申し訳ないし、恥ずかしいし、今までの努力がすべて水の泡では、虚しい思いでいっぱいになると思います。

 

集団面接での緊張

 

就活となると、避けて通れないのが面接です。大企業になると、一次面接から二次面接、役員面接までと3回はこなさなければいけません。企業側も、履歴書だけではうかがい知れないその人の「人となり」を判断する場ですから、あの手この手を使って応募者をふるいにかけます。

面接は、面接官が集団の場合と、応募者も面接官も集団の場合があります。どちらも緊張しますが、応募者が集団の場合、「ライバルよりも気の利いたことを言わなければいけない」と思うと、さらに緊張してしまいます。

面接官から質問されて、言おうと思っていたことを先に他のライバルに言われてしまった、あるいは太刀打ちできないほどの良い回答を先に言われてしまったら、パニックになると思います。

 

会社の朝礼スピーチ

 

私は経験したことはありませんが、一部の会社では「月曜日の朝礼スピーチ」が恒例になっているところがあるそうです。

あがり症の人がそんな会社に入社してしまったら、転職を考える日々になるかも知れません。

 

披露宴のスピーチなら断ることもできるかも知れませんが、会社の朝礼スピーチを断る訳にもいきませんよね。

普段のあなたがどれだけ真面目に働いていても、朝礼スピーチだけはしどろもどろ・・・では、同僚から「残念な人」に映ってしまう可能性も。

それに、世間の人はあがり症になる人に対して「恥ずかしがり屋」「引っ込み思案」「自分に自信が無い人」というネガティブなイメージを抱きがちなところがあります。

あなたの上司があがり症に理解がある人ならいいのですが、そうでない場合はネガティブな評価をしてしまう場合もあります。あがり症になる人は基本的に真面目・完璧主義・優等生タイプが多いですから、もったいなことです。

 

あがり症への対処法

 

しかし、そんなあがり症のあなたであっても、「備えあれば憂いなし」で、万全に準備をすれば難局を乗り切れるかも知れません。

準備と言っても、発表会で披露するたった1曲を何度も何度も練習したり、事前に原稿を用意し、本番まで毎日毎日練習の日々を送ったりすることは当たり前なので、それ以外の、「心がまえ」に対してお伝えしたいと思います。

本番に臨む心がまえ

まず、「プロ並みに、完璧にこなそう」「スティーブ・ジョブズみたいな立派なプレゼンをしよう」とは、決して思わないことです。

あがり症になる人は完璧主義の優等生タイプが多いので、つい「プロ並みにできなければ意味が無い」と考えてしまうかもしれません。

しかし、どれほど努力を重ねたとしても、私たちは所詮素人です。いくら頑張って素人の域を超えようとしても無理があります。それに、観客たちもあなたに「プロ並みのパフォーマンス」を求めてはいません。

披露宴会場に集まる人はあなたと新郎新婦の心温まる繋がりを見たいはずだし、発表会会場に集まる観客たちはあなたのために来てくれた人以外はあなたに無関心です。プレゼンに集まる関係者たちは新商品の良さ・従来商品との違いを知りたいだけだし、面接官たちはあなたの人柄を知りたいだけです。

 

多少つっかえてもしどろもどろでも、最後までやり遂げれば御の字だと思いましょう。プレゼンなら事前に資料が配られているから、その内容を補足して、質疑応答をこなせればOKです。

 

素人だらけの発表会なのですから、歌も楽器演奏も無難にこなせばOKです。それに、プロだって本番ではミスをするものです。

私が師事していた高名な声楽家は「普段の練習の7割までできればOK」と仰っていました。プロの声楽家が7割なら、素人の私達は「無難に歌/楽器演奏をこなせればOK」「何なら、会場に無事到着できているだけでもOK」と考えましょう。

 

あがり症になる人は、自分に課するハードルがあまりに高過ぎるところがあります。例えていえば、オリンピック競技の高跳び並みの、目もくらむような高いハードルです。

そして、その高過ぎるハードルを設定したせいで「もし、失敗したらどうしよう?」と、自分で自分にプレッシャーをかけてしまってあがり症になります。

それなら、自分に課するハードルをグッと下げて、ゴム段跳び並みに下げてしまえば良いのです。眼をつぶっていても楽に跳べるハードルなら、緊張度もグッと下がります。

 

リラクゼーション技法の活用

 

あがり症の症状として、「殺されそうな強い不安や恐怖」があります。この不安や恐怖を脳がキャッチすると、扁桃体がストレスホルモンを分泌させるよう身体に指令を出して交感神経が優位になり、あがり症の諸症状が現れます。

そこで、この強い不安や恐怖をリラクゼーション技法でおとなしくさせることであがり症の諸症状を抑え込みます。

 

リラクゼーション技法としてよく知られているのが自律訓練法です。自律訓練法とは、自己暗示を利用して心身をリラックスさせ、自律神経のバランスを整えるための自己コントロール法です。疲労回復やストレス緩和、不安・緊張の軽減などに高い効果が期待できます。

詳しいやり方はコチラをご覧ください。

「自律訓練法の健康効果」公益財団法人長寿科学科学振興財団 健康長寿ネット

 

 

専門家の支援を受ける

 

結婚披露宴のスピーチのように「人生に1回あるかないか」のような機会だったら、専門家の支援を受けるのがもっとも手っ取り早いと思います。

心療内科を受診して抗不安薬やβ遮断薬(手足の震えを止めるお薬)を処方してもらい、それを当日服用すればその日だけは乗り切れるでしょう。

副作用として、「猛烈な眠気に襲われる」「感情が全て無くなってしまう」というのがあるそうです。

せっかくの晴れの日にそのような副作用に苦しみながら参加するのもどうかとは思いますが、「あがり症のせいで晴れの日を台無しにするよりはマシ」とお考えなら、一考の余地はあると思います。

しかし、毎年開催される発表会や会社の朝礼スピーチ、プレゼンなど定期的に開催されるものなら、腰を据えてあがり症を治すことをお勧めします。

何事もそうですが、あがり症も放置すればどんどん悪化してしまいます。私も年々悪化し、ついにはステージ上で失神しそうになったこともありました。

そこまで悪化して初めて、「あがり症は場数を踏んでも治らない。こうなったら自分で何とかしよう」と、覚悟を決めました。

そうして試行錯誤の末に心理療法を開発し、自身を実験台としてあがり症をどんどん改善していったのです。

 

 

この記事をご覧になっているあなたに、私のような「7年も場数を踏んで、治るどころか悪化の一途」という時間のムダ遣いをして欲しくないと思います。

ご興味がある方は、お問い合わせくださいね。

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