あがり症とは?知っているようで知らないあがり症の5つの真実

あがり症とは?

あがり症とは?あがり症とただの緊張しやすい人とどう違うのでしょうか?私たちあがり症の人も、そうでない人も、あがり症のことを「知っているようで知らない」人がほとんどだと思います。そこで、「あがり症の5つの真実」について以下に述べてみたいと思います。

 

  1. あがり症の症状
  2. あがり症になる人は恥ずかしがり屋ではない
  3. あがり症は場数を踏んでも治らない
  4. 心療内科で処方されるお薬は所詮その場しのぎ
  5. 認知行動療法で治ったら誰も苦労しない

1. あがり症の症状

あがり症は発表会、披露宴会場、プレゼンなど、「たくさんの人たち」を前にして何かのパフォーマンスをするとき、

  • 手足がガクガクブルブル震える
  • 声が上ずってひっくり返る
  • 全身から大量の発汗
  • 心臓が口から飛び出しそうなほど激しくバクバクする
  • せっかく覚えたはずの楽譜・歌詞・スピーチ原稿などをキレイにど忘れ
  • 強い不安感や恐怖感

等の症状のことを言います。   普段の日常生活ではこのような症状が現れることはありません。 このような症状に見舞われるのは、せいぜい年に1回の発表会、人生に1度あるかないかの披露宴でのスピーチなどの場です。

そのため、突然見舞われたあがり症の諸症状にショックを受けても、日常生活にはそれほどダメージを受けないことと思います。 しかし、会社の朝礼やプレゼンなど、定期的・かつ「逃げたくても逃げられない」状況にある人にとっては、あがり症は死活問題です。  

 

2. あがり症になる人は恥ずかしがり屋ではない

  世間一般では、あがり症になる人は

  • 恥ずかしがり屋
  • 引っ込み思案
  • 場慣れしていない

と、思われています。 これらの特徴を持つ人は、どちらかというとネガティブな性格傾向のイメージがありますね。 しかし、学生時代の私は誰よりも「前に出る」ことが好きな性格だったので、これらの性格傾向に当てはまらないような気がします。

私のクライエント達も、会社の社長、プロの音楽家、現役の医師など、とても「恥ずかしがり屋」「引っ込み思案」な性格では務まらない職業の方ばかりです。  

それに、プロのパフォーマーでない限り、私たち一般人は誰でもステージ慣れしていないのは当たり前です。でも、同じようにステージ慣れしていない一般人でも、あがり症にならない人はたくさんいます。ということは、「場慣れしていない」のはあがり症を発症するための絶対条件ではないですよね。

そう考えると、「恥ずかしがり屋」「引っ込み思案」「場慣れしていない」は、あがり症を発症させる要因としては当てはまらないような気がしませんか?  

3. あがり症は場数を踏んでも治らない

  世間一般では、あがり症を克服する方法として「場数を踏む」が知られています。この「場数を踏む」は、「場慣れしていない」に対応するためのものだと思います。 ひどいあがり症だった私も「場数を踏んであがり症を治そう」と考えました。

しかし、場数を踏むこと7年(!)もの間、せっせと機会を見つけては場数を踏んでいたのに、あがり症は良くなるどころか悪化の一途をたどりました。ついには、ステージ上で失神しそうなほどに緊張し過ぎてしまったのです。

そもそもですが、私に限らず、あがり症で悩んでいる人は誰でも「場数を踏んであがり症を治そう」と思い、試してみるはずですよね。それにもかかわらず、「あがり症」が死語になっていない、場数を踏んであがり症を治したという人の話を聞いたことがないーということは、「場数を踏む」方法は効果はない、ということです。  

それでは、私たちはいったいどうしたらいいのでしょうか?

4. あがり症で処方されるお薬はその場しのぎ

  最近では、あがり症は社会(社交)不安障害の一種であるとみなされ、心療内科を受診してお薬を処方されるようになりました。社会不安障害は、対人恐怖症の一種です。

心療内科で処方されるお薬には、SSRI(抗うつ薬の一種)、抗不安薬、β遮断薬(手足の震えを止めるお薬)などがあります。

副作用として、

  • 猛烈な眠気に襲われる
  • 全ての感情が消えてしまう

などがあるそうです。

  あるクライエントは、「毎週月曜日の朝礼のためにお薬を服用するのはいいのだが、その日は1日中眠くて仕方なくなり、仕事ができなくなる」という悩みを訴えました。 また、音楽家であるクライエントは、「コンサートのためにお薬を服用するのはいいのだが、感情が全て消えてしまい、思うような演奏ができなくなる」という悩みを訴えました。

これでは、何のためにお薬を服用するのか、分からなくなってしまいますよね。  

5. 認知行動療法で治ったら誰も苦労しない

心療内科では、抗不安薬やβ遮断薬の他に、認知行動療法を勧められることもあります。認知行動療法とは、認知の偏りを修正すると共に、その上で新たな行動パターンを獲得することを目的に進められる治療法です。認知行動療法には様々な手法があり、エクスポージャー(曝露)法、SST(ソーシャルスキル・トレーニング)、認知修正法などがあります。

これらの中の一つ、エクスポージャー方は「あえて苦手な状況に身を置くことで、不安や恐怖に慣れていく方法」とされています。でも、「あえて苦手な状況に身を置く」って、「場数を踏む」方法と同じですよね。実際には、私はエクスポージャー法を実行すればするほど、緊張の度合いが増してどんどん悪化し、ついには失神しそうになりました。つまり、私にとってエクスポージャー法は「百害あって一利なし」だと言えます。

あるクライエントは、心療内科のクリニックで認知行動療法を勧められたそうです。しかし、「考え方を変えろって、そんなのが簡単にできたら誰も苦労しないじゃないか!」と、大変ご立腹の様子でした。当然ながら、そのクライエントに認知行動療法は効果はなかったそうです。

 

あがり症を根本的に改善するには?

SSRIや抗不安薬、β遮断薬を処方されても、根本的に治る訳ではありません。 毎週の朝礼や定期的なコンサートがある度にお薬を服用し、その副作用に1日中悩まされる・・・という生活を強いられることを考えると、それだけでもストレスになります。  

それに、あがり症で悩んでいる人はその他にも対人関係や仕事などで問題を抱えていることが多いものです。 もちろん、お薬を服用しても問題は解決しません。 あがり症と対人関係や仕事など、表面的にはそれぞれ別の問題に思えても、実は根っこは同じところにあります。 その「根っこ」とは、「ありのままの自分・ダメなところもある自分を受け入れていない」です。

人間は誰しも、いいところもあればダメなところがあるものです。あがり症にならない人はこのことを受け入れています。しかし、あがり症になる人はこのことを受け入れることができません。なので、発表会や披露宴のスピーチなど、「たくさんの知らない観客達から一挙手一投足を一斉に見つめられる場」に立つと、「もし失敗したら、自分の価値が無くなってしまう!」という恐怖に襲われます。その恐怖があがり症を引き起こすのです。

しかし、「ダメなところもある自分を受け入れる」ことで、あがり症や対人関係や仕事の悩みも解決することも珍しくはありません。 その場限りで、機会がある度に服用しなければいけないお薬にするか、それとも「根っこ」を解決することでまるっと全ての問題を解決するか・・・答えは明らかだと思います。

 

>>>トップページへ戻る

>>>お問い合わせはコチラから

「note」で「あがり症の治し方」を販売しています。途中までは無料で読めます。

>>>「あがり症の治し方」