あがり症のクライアントに見られる傾向

あがり症やフォーカル・ジストニアのクライアントさんに見られる傾向ですが、「とにかく、このあがり症(フォーカル・ジストニア)を治してください!」と、必死の思いでご相談にいらっしゃいます。

この必死さは、実は「あがり症の私は完璧ではない。完璧ではない自分に価値はない。だから一刻でも早くあがり症を治したい」という思い込みからきています。

 

確かに、人前で手足がガクガクブルブル震えたり、声が上ずったり、大汗かいたり、頭が真っ白になってど忘れしたり、強い不安感に襲われたり、指が曲がったりと、あがり症やフォーカル・ジストニアで「いいこと」なんて何一つありません。

おまけに、たくさんの人が自分に注目している場でそんな醜態をさらす訳ですから「一刻も早く、このあがり症を治してください!」と、必死になるのも分かります。

 

しかし、恥ずかしいことは恥ずかしいですが、それで実害が被ることはありません。

自分のあがり症のせいで、明日から消費税が20%になるとか、全国のサラリーマンのボーナスがゼロになるとか、そんなことは絶対にないですよね。

 

ですから、「あがり症ですが、それが何か?」と、開き直ろうと思えば開き直れる訳です。

ところが、現実には「あがり症の私はダメな人間だ」「このあがり症さえ治せば、私は完璧な人間になれるのに」と、自分を責めまくります。

 

 

そのため、「あがり症を完治するには、最低でも1年かかりますよ」とお伝えすると、全員ひどくガッカリされます。

私は魔法使いでもなんでもないので、あがり症をたった1晩で治すことは不可能です。

関連記事:あがり症が完治に至る過程

*ただし、発声時頸部ジストニアは原因が1個だけだったので1晩で治りました。

関連記事:Nさんの発声時頸部ジストニア治療記録・1

 

ひどいあがり症で苦しんでいたときの私もまったく同じ気持ちだったので、クライアントさんのお気持ちも、痛いほどよく分かります。

でも、今だから分かることですが、「あがり症の私には価値が無い」というこの思い込みこそ、あがり症を引き起こしていたのです。

ですから、必死になって「あがり症を治してください!」と頼みこんでくることは、実はあがり症を悪化させているだけなのです。

関連記事:あがり症の無限ループ

 

「だったら、どうすればいいのよ?」とキレられそうですが(^^;、まずは「あがり症の私でも価値はある」「あがり症が治っていない私でも価値はある」と、考えを変えることです。

このことが頭ではなく、心で分かるようになると、不思議なことですがあがり症の症状は治まることでしょう。

 

私が行う治療では、まず「不安な気持ち」を肯定するところから始めます。

実際に私の治療を受けた方ならおなじみ、「怒ったり、泣いたり、怖がったりしているモアイ君を『あるがまま』に受け入れる」ところです。

「怖がってもいいんだよ、悲しくてもいいんだよ、怒ってもいいんだよ、それはあなたの権利なのだから」と、モアイ君を慰めると、不思議なことに気持ちがスーッと落ち着きます。

 

不安感とは、「こんな自分はイヤだ」と、現状を否定するところから生まれます。

ですから、「こんなダメな自分でもいいんだ」とあるがままを受け入れることで、逆に不安感は消え去るのです。

 

今現在、あがり症で苦しんでおられる方も、ぜひこの考えを取り入れてみてください。

「手足がブルブル震える私でも価値はある」

「激しい動悸がする私でも価値はある」

「大量の発汗がする私でも価値はある」

「頭が真っ白になってど忘れする私でも価値はある」

「声が上ずってひっくり返る私でも価値はある」

「強い不安感に襲われる私でも価値はある」

 

もちろん、「言うは易し」ですが、試してみる価値はあると思います。

 

「あるがままを受け入れられそうにありません・・・」

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