あがり症を治すーストレッチ

 

あがり症を治すーストレッチ

woman in blue activewear stretching
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体をストレッチでほぐすことによって、精神の緊張もほぐす=あがり症も治る、という考えを持つ人がいるようです。

あがり症の人は、たくさんの知らない人を前にすると、緊張で身体がガチガチになります。

そこで、事前に身体をストレッチでほぐすことで身体をリラックスさせ、あがり症の緊張も無くなるのではないか?と考えたのでしょう。

しかし、その理論で考えると、日常的にストレッチをしているスポーツ選手、アスリートたちはあがり症とは無縁になるということになります。

そうすると、「ここ1番の大舞台」のような、たとえばオリンピックに参加権が決まる予選大会とか、優勝決定戦とかに参加する選手たちはあがらないのか?という疑問が湧きます。

ところが、「大事な試合を前に緊張してしまい、いつもの実力を発揮できませんでした」と悔し涙を流すアスリートたちのインタビューをTVで見る機会は少なくありません。

とすると、普段からストレッチしていてあがらないはずのアスリートたちでさえ、緊張するということですよね。

それなら、「ストレッチで身体を柔らかくしておけば、あがらなくなる」理論はかなりの眉唾物ということになります。

しかし、なぜあがり症の人は緊張で身体がガチガチになるのでしょう?

緊張で身体がガチガチになる理由

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それは、視線恐怖症の人は観客の視線を過去の不快なできごとで出会った人の視線とオーバーラップさせるからです。

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対人恐怖症の人は、たくさんの知らない人を前にして、「この人は私を攻撃するかも知れない」
という恐怖を覚えます。

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そして、失敗恐怖症の人は「また、あがったらどうしよう?」という恐怖を感じます。

関連記事:あがり症の原因ー失敗恐怖症

これらの恐怖が身体に伝わることでストレスホルモンが分泌されて交感神経が優位になり、その影響で身体がガチガチになります。

あがり症と無縁の人は、たくさんの知らない人を前にしても、恐怖を感じません。

したがって、身体が緊張でガチガチになることもありません。

あがり症の緊張を治すには

したがって、あがり症の緊張を無くすには、たくさんの知らない人を前にしても、脳が恐怖を感じさせないようにすることです。

そのためには、「視線恐怖症」「対人恐怖症」「失敗恐怖症」の原因を探り、過去の出来事で受けた心の傷を癒さなければいけません。

そして、心の傷を癒すためには、心理療法が必要です。

私の視線恐怖症の原因の一つに、「小学1年生の頃に、見ず知らずの上級生女子2人組に突然囲まれて、因縁をつけられた事件」がありました。

私はそのときに負った心の傷が原因で、「観客の視線が怖い。観客の視線に殺されそうな恐怖を感じる」と、毎回の発表会で脅えていました。

このときの恐怖が原因で、私はひどいあがり症を発症してしまっていたのです。

しかし、心理療法で小学1年生の頃に負った心の傷を癒したところ、徐々に観客の視線に恐怖を感じなくなりました。

最初は観客の視線に殺されそうな恐怖を感じていたのが、

→まあまあ恐怖を無視できるくらい

→全く恐怖を感じなくなる

→観客一人一人とアイコンタクトできる

と、およそ半年ほどの時間をかけて恐怖が薄まり、ついに完全に視線恐怖症を克服できるようになったのです。

ですから、ストレッチであがり症が治る-という考え方は、あまり根拠は無いように思われます。

もし、このブログを読んでくださっているあなたが「いくらストレッチしても、あがってしまう」という悩みを抱えているのなら、一度カウンセリングをご検討くださいね。

半年後には、ストレッチ要らずになっているかもしれません。

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「気休めにもならないアドバイスなんて、いらない」
「あがり症の緊張を無くしたい・・・」

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