発表会なんて、怖くない!

発表会が怖いあがり症の生徒
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発表会なんて、怖くない!

あなたが発表会を恐れているのは、なぜでしょうか?

「人前であがって失敗して、みじめな思いをしたくないから」という答えが返ってくるかと思います。

実は、この答えの中にあがり症の「本当の原因」が隠されています。

この答えの中には、さまざまなキーワードがあります。

例えば、「人前で」「あがって」「失敗して」「みじめな思いをする」です。

これらのキーワードのうち、あがり症の発症にどうしても欠かせない言葉があります。

例えば、自室で「一人カラオケ」していて、音程を外したとしても、別に恥ずかしくはないですよね。

なぜなら、ギャラリーがいないので、その失敗を誰かに見られる心配がないからです。

ですから、「人前で」は大事なキーワードになります。

また、人前で何かを披露して、それが誰かに笑われたとしても、全く気にしない性格なら、「みじめな思いをする」ことはありません。

したがって、「みじめな思いをする」も欠かせないキーワードです。

「あがって」と「失敗して」は、あがり症でない人でも普通に体験することです。

失敗したことのない人も、何かに挑戦しようとして緊張したことがない人もいないでしょう。

ですから、「あがって」「失敗して」は、それほど大事なキーワードではありません。

こうすると、「人前で」「みじめな思いをする」が大事なキーワードのように思えてきますね。

しかし、あがり症で苦しんでいる人は、そもそも発表会やプレゼン、スピーチなどの「人前で何かをする」ことが大前提―というか条件のような人なので、このキーワードはここでは考慮に入れません。

したがって、残った「みじめな思いをする」が、あがり症の発症にどうしても欠かせないキーワードとなります。

つまり、裏を返せば、あがり症になる人から「みじめな思いをする」を取り除けば、あがり症を発症することは無くなります。

「たくさんの知らない人の前のスピーチで、あがって失敗したけど、別になんとも思わなかったので、そのままやり終えた」

なら、何の問題もない訳ですよね?

そこで、「みじめな思いをする」がどうして生まれたのか、そこを考えてみる必要があります。

「みじめな思いをする」ということは、その前提として、「失敗することはいけないことだ」という思い込みがある訳です。

「失敗することはよくあることだ」という考えが前提にあれば、失敗してもみじめな思いをすることはありません。

したがって、あがり症を治していくためには、「失敗することはよくあることだ」という考えを脳に植え付ける必要があります。

また、「失敗することはみじめな思いをすることだ」という考えがどうして生まれたのか、そこを考えていく必要もあります。

そこで、カウンセリングでは、なぜ「失敗することはみじめな思いをすることだ」という考えを持つに至ったのか、そこを紐解いていきます。

私の場合は、数え切れないほどの「失敗することはみじめな思いをすることだ」という考えを持つに至った体験が原因でした。

私のあがり症の原因

four woman singing and playing guitar near cyclone fence
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私のあがり症の原因は、以下のようなものでした。

・学芸会でセリフをど忘れしてしまい、それを学校のみんなから笑われたみじめな経験
・運動会のリレー競技でバトンを受けそこなって転んでしまい、それをクラスのみんなから白い目で見られた居たたまれない経験
・ホームルームでの発言が思いっきり滑ってしまい、それをクラスのみんなから笑われた恥ずかしい経験
・音楽の授業でリコーダーを吹きそこなって失敗し、それをクラスのみんなから笑われた恥ずかしい経験

これらの小学校時代の出来事の数々が、私に「失敗することはみじめな思いをすることだ」という考えを持たせました。

ここで注目して頂きたいのは、「みじめな」「居たたまれない」「恥ずかしい」経験です。

これらの経験から、「みじめな」「居たたまれない」「恥ずかしい」という感情を取り除けば、あら不思議、「ただの経験」になります。

「みじめな」「居たたまれない」「恥ずかしい」経験はトラウマになりますが、「ただの経験」はトラウマになりません。

あがり症発症のメカニズム

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脳の中に、「扁桃体」という、アーモンド状の神経集合体があります。

この扁桃体は、「過去の出来事と現在の出来事とを照らし合わせて、「危険か、そうでないか」を判断する役割があります。

あがり症になる人は、「発表会やプレゼン、スピーチの場で失敗することはみじめな思いをすることだ」という考えがあります。

扁桃体はこの考えを汲み取って、発表会やプレゼン、スピーチの場に立つことを「危険なことだ」と判断します。

扁桃体が「危険だ」と判断すると、全身に「危険だから、逃げろ!」という命令を下します。

命令を受け取った身体は、副腎皮質と副腎髄質から、ストレスホルモンを分泌させます。

このストレスホルモンの影響で、身体はさまざまに変化します。

例えば、私が発表会に臨むとき、私の体はこんな風に変化しました。

  • 声は上ずってひっくり返る
  • 全身から滝のような大量の発汗
  • しっかり暗譜したはずの楽譜はキレイにど忘れ
  • 手足はガクガクブルブル震えまくる
  • 心臓は口から飛び出しそうなほどにバクバクする

これらの不快な諸症状が現れた理由は、扁桃体が「発表会やプレゼン、スピーチの場に立つことは、危険なことだ」という認識があるからです。

したがって、あがり症を治すためには、扁桃体に「発表会やプレゼン、スピーチの場に立つことは危険なことではない」と理解させる必要があります。

「危険なことではない」と理解させるためには、、「みじめな」「居たたまれない」「恥ずかしい」経験を、「ただの経験」に変化させる必要があります。

例えば、「お風呂に入る」「ご飯を食べる」「電車に乗る」は、「ただの経験」です。

これらの日常の経験に一々深い思い入れを持つ人はいないと思います。

しかし、「熱すぎるお風呂に入って飛び上がった」「ご飯を食べたら、食中毒になった」「電車に乗ったら、ヤンキーに絡まれて怖い思いをした」という経験をしたなら、そのときの出来事はいつまでも覚えていられることだと思います。

なぜなら、「日常の経験」にプラスして、「特別な感情」がセットになっているからです。

このように、あがり症の原因である「人前で何かをして、それが失敗することはみじめな思いをすることだ」という考えを持つに至った原因の中で重要なことは、「特別な感情」だということがお分かりになると思います。

そこで、カウンセリングでは徹底的に「特別な感情」をセラピーで癒していくことになります。

「特別な感情」が癒されれば、脳はそのときの出来事を「特別な経験」とみなさなくなります。

特別な経験だとみなさなくなれば、脳が反応することもなくなるので、あがり症の症状も出なくなります。

そして、あなたは発表会が怖くなくなります。

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https://note.com/focaldystonia/n/n9bad922b9297

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