フォーカル・ジストニアを発症させる「感情」

フォーカル・ジストニアを発症したピアニスト

フォーカル・ジストニアを発症させる「感情」

フォーカル・ジストニアを発症した音楽家をカウンセリングした結果、ある「傾向」に気が付きました。

彼らは、フォーカル・ジストニアを発症したときにある種の「感情」に襲われていたのです。

そして、その「感情」こそが、フォーカル・ジストニアを発症させる「スイッチ」の役割を果たしていました。

部屋の灯りをつけるときには、スイッチを「入」にします。

そして、灯りを消すときは、スイッチを「切」にします。

こうやって、スイッチを「on」「off」することで、灯りをコントロールします。

もし、スイッチを「on」「off」しないと、部屋の灯りはずっとつけっぱなしだったり、消えたままだったりします。

フォーカル・ジストニアを発症すると、なぜ何十年も抜けだせないか、というと、フォーカル・ジストニアを発症させるスイッチが、ずっと「on」の状態になっているからです。

したがって、フォーカル・ジストニアを治療するためには、フォーカル・ジストニアを発症させたスイッチを「off」にしないといけません。

フォーカル・ジストニアの発症メカニズム

フォーカル・ジストニアの発症メカニズムは以下の通りです。

関連記事:フォーカル・ジストニアの発症メカニズム

簡単に言うと、「愛される価値が失われることへの怖れ」が引き金となってフォーカル・ジストニアは発症します。

そして、その「怖れ」は、ある種の「感情」を伴うことが分かりました。

たとえば、「イライラ」「ビクビク」「クヨクヨ」「オドオド」「ドキドキ」と言った感情です。

「イライラ」は、「怒り」に伴う感情です。

「ビクビク」「オドオド」は、「恐怖」に伴う感情です。

「ドキドキ」は、「不安」に伴う感情です。

「クヨクヨ」は、「悲しみ」に伴う感情です。

「怒り」「恐怖」「不安」「悲しみ」は、それぞれ別個の感情のように思えますね。

しかし、実はこれらの感情は、「根っこ」の部分では同じ感情によって引き起こされています。

その「同じ感情」とは、「愛される価値が失われることへの怖れ」です。

人によって、「愛される価値が失われることへの怖れ」を感じたときに、「イライラ」するか、「ビクビク」するか、「ドキドキ」するか、「クヨクヨ」するか、の違いだけなのです。

たとえば、私のあがり症のおおもとの原因は、「いつも、完璧でなければいけない」という間違った思い込みでした。

私は、自己評価が思いっきり低く、「いつも、完璧でいなければならない」という思い込みによって自分の価値を保とうとしていたのです。

そのため、仕事ができない、トロい人間を見ると、自分の価値観を否定されたような気がして、いつも「イライラ」していました。

また、発表会で自分の出番を舞台袖で待つ間は、「また、あがって失敗したら、どうしよう?」という恐怖や不安に襲われて「ドキドキ」「オドオド」「ビクビク」していました。

フォーカル・ジストニアの治療

「イライラ」と「ドキドキ」は、関連性が無いようでいて、実は「根っこ」のところでは同じ思い込みを共有していたのです。

私は、フォーカル・ジストニアに悩む音楽家を治療するとき、フォーカル・ジストニアを発症した時期に、どのようなトラブルに見舞われたか、また、そのトラブルによってどのような「感情」を抱いたか、を詳しくお伺いします。

そして、その「感情」を心理療法で癒すことで、何十年も動かなかった指が、2、3週間の内に動くようになったり、何十年も出なかった声が、すんなりと発声できるようになった症例を見てきました。

関連記事:フォーカル・ジストニア治療中間報告

したがって、あなたがフォーカル・ジストニアに悩んでいるのなら、フォーカル・ジストニアを発症したときにどのような「感情」を抱いたかに注意してください。

その「感情」を癒すことで、何十年も動かなかったあなたの指は、再び動くようになることでしょう。

まとめ

・フォーカル・ジストニアを発症した音楽家は、ある種の「感情」に襲われていた。

・その「感情」が、フォーカル・ジストニアを発症させる「スイッチ」の役割を果たしている。

・したがって、フォーカル・ジストニアを発症治療するためには、「スイッチ」となった感情を心理療法で癒す必要がある。

・そうすれば、何十年も動かなかった指は再び動くようになる。

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「フォーカル・ジストニアを発症したときに『イライラ』したり、『ビクビク』したりしていました」

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