フォーカル・ジストニアが再発する理由

フォーカル・ジストニアが再発する理由

フォーカル・ジストニアが再発する理由

「一旦はフォーカル・ジストニアが治まったものの、何年かしたら、また再発した・・・」

「定位脳手術を受けて、右手の震えは止まったけど、今度は手術をしていない左手が震えるようになった・・・」

「再発と悪化を繰り返して、ついに演奏家生命を絶たれてしまった・・・」

フォーカル・ジストニアに悩む演奏家の間で、こうした声がよく聞かれます。

なぜ、1度は治ったフォーカル・ジストニアが、何度も再発するのでしょうか?

その理由は、「フォーカル・ジストニアの原因である『潜在意識に抑圧された不安や恐怖』を癒していないから」です。

フォーカル・ジストニアの発症原因

脳の中に「扁桃体」という部位があります。

扁桃体は、現在の状況と過去の状況を照らし合わせて、「危険か、そうでないか」を判断するとされています。

そして、「危険だ」と判断したときは、「闘争か逃走」モードに入ります。

すべてのストレッサーは、まず大脳新皮質でキャッチされます。そこから、刺激の種類に応じた、神経伝達物質が分泌されます。それらを受けとった視床下部からはCRH(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン)が分泌されます。その後、内分泌が活動するルートと、自律神経が活動するルートの2つの経路に分かれます。

内分泌ルート
まずCRHに促され、視床下部の下にある脳下垂体という部分からACTH(副腎皮質刺激ホルモン)と、脳の神経細胞間の情報伝達を担う神経伝達物質の1つ、β-エンドルフィンが分泌されます。β-エンドルフィンは、別名脳内麻薬とも呼ばれ、痛みや不安、緊張を和らげる効果をもっています。
ACTHは、腎臓のすぐ上にある副腎の副腎皮質という部分を刺激して、コルチゾールというホルモンの分泌を促進します。このコルチゾールは代謝活動や免疫を活性化させ体をストレス状態から守る働きをします。


自律神経ルート
一方、視床下部からのCRHに促され自律神経が活動した場合は、交感神経からノルアドレナリンが分泌されます。その刺激を受け副腎髄質からは、アドレナリン・ノルアドレナリンが分泌されます。
中でもアドレナリンが分泌されることにより、体の各器官に血管の収縮・瞳孔の散大・血圧の上昇・心拍数の増加などの働きが促されます。アドレナリンのこの働きもストレス状態から体を防御するために欠かせないものなのです。
 

出典:「ストレスと身体の関係」日本成人病予防協会

上記のように脳がストレスを感じ取り、自律神経ルートに働きかけると、アドレナリンやノルアドレナリンが分泌されます。

また、ストレスを感じ取ると、セロトニンが不足します。

セロトニンには、過剰に分泌されたノルアドレナリンやドーパミンのバランスを調整する役割があります。

ドーパミンが過剰に分泌されると、アセチルコリンが抑制されます。

私は、フォーカル・ジストニアの原因は、これらの脳内神経伝達物質のバランスが崩れたことにあると思います。

フォーカル・ジストニアに悩む音楽家をカウンセリングしていると、彼らはストレスやプレッシャーに極端に弱い傾向があることに気が付きます。

普通の人なら乗り越えられるような場面でも、フォーカル・ジストニアを発症する音楽家は、強いストレスやプレッシャーを感じてしまうのです。

そして、パニック状態になったり、うつ状態になったりします。

実際、フォーカル・ジストニアを発症するのと同時に、パニック障害を発症してしまった音楽家もいます。

*なお、パニック障害の原因は、「ノルアドレナリンの過剰分泌」とされています。

フォーカル・ジストニアを発症する音楽家は、子どもの頃に「ありのままの自分」を親から愛してもらった経験がありません。

そのため、「ありのままの自分」に自信が無く、セルフ・イメージは常に不安定です。

普通の人なら乗り越えられるような状況でも、フォーカル・ジストニアを発症する音楽家が強いストレスやプレッシャーを感じてしまう原因は、セルフ・イメージが常に不安定だからです。

たとえ定位脳手術でフォーカル・ジストニアを治したとしても、再び「強いストレスやプレッシャー」を感じる状況が廻ってくると、精神状態は不安定なものになります。

そして、脳内神経伝達物質のバランスが崩れ、フォーカル・ジストニアを再発してしまいます。

当然のことですが、定位脳手術を受けても「潜在意識に抑圧された恐怖や不安」は消えません。

そのため、定位脳手術を受けて物理的に右手の震えを止めても、今度は残された左手が震えてしまうのです。

フォーカル・ジストニアを治すには、「その人の存在価値を脅かされることへの恐怖や不安」を心理療法で取り除くこと、これのみです。

このことが分かっていない人が、延々と「治療者ショッピング」を繰り返した挙句、演奏家生命を絶たれてしまいます。

ただ演奏家生命が絶たれただけならまだしも、定位脳手術で重篤な後遺症に苦しんでいる音楽家もたくさんいます。

あなたがフォーカル・ジストニアを発症したことの本当の理由は「常に不安定で脆いセルフ・イメージを捨て去り、代わりにダイヤモンドのように強固なセルフ・イメージを築く必要があることを気づかせてくれるため」なのです。

あなたの脳は、いつもあなたの生命を守ることを1番に考えてくれています。

あなたが心理療法でフォーカル・ジストニアを完治したとき、脳の深い思いやりに気付き、涙するほどの感動に包まれるでしょう。

「フォーカル・ジストニアが何度も再発します・・・」

そんな悩みをお持ちの方は、無料相談からどうぞ。

<<<無料相談のお申し込みはコチラから

<<<カウンセリングのご予約はコチラから

<<<「フォーカル・ジストニア克服セミナー」詳しくはコチラから