ルイス・キャパルディとトゥレット症候群

ルイス・キャパルディとトゥレット症候群
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ルイス・キャパルディとトゥレット症候群

イギリスの人気シンガー、ルイス・キャパルディさんがトゥレット症候群であることを告白されました。

トゥレット症候群は、チックの一種です。チックとは、自分の意思とは関係なく、瞬間的に体の一部をビクッと動かす症状のことを言います。トゥレット症候群は、突然に出現し、素早く繰り返される運動または音声のことを言うそうです。

つまり、トゥレット症候群は不随意運動の一種であり、「やろうと思ってやっている訳ではなく、身体が勝手に動く」という意味で言えば、フォーカル・ジストニアの親戚のようなものです。

フォーカル・ジストニアも自分の意思とは無関係に「演奏時に勝手に指が曲がる」という症状がありますよね。

ルイス・キャパルディさんのステージ動画を見ましたが、ギターを弾きながら歌っているとき、両肩が小刻みに上がっています。

トゥレット症候群ということを知らなければ、演奏時のパフォーマンスか?と思われるかもしれません。

ルイス・キャパルディさんのトゥレット症候群の原因

ルイス・キャパルディとトゥレット症候群
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ルイス・キャパルディさんは、「興奮したりハッピーだったり、ナーバスだったりストレスを感じると(肩に)チックが出る。」と告白しています。

つまり、何らかのストレスを感じ取るとトゥレット症候群が出現するそうです。

ステージを降りて、日常生活では何か月もトゥレット症候群が出現しないこともある、と告白されているのですから、音楽活動がルイス・キャパルディさんのトゥレット症候群を発症させている、と考えて間違いないと思います。

この点でも、フォーカル・ジストニアとの共通点を見出すことができますね。

フォーカル・ジストニアに悩む音楽家さん達も「日常生活では普通に指が動く」のですから、ルイス・キャパルディさんの「日常生活では何か月もトゥレット症候群が出現しないこともある」という現象と同じです。

確かに、音楽家がたくさんのファンを前にしてステージ上で歌ったり楽器演奏をしたりする行為は、かなり特殊な状況です。

数えきれないたくさんのファンがうっとりとステージ上の音楽家をながめ、熱狂し、興奮する様子は、当の音楽家にとってはたまらなく興奮する状態でしょう。

しかし、裏を返せば、それだけ音楽家にとってプレッシャーがかかる状況である、とも言えます。

「もし、歌を失敗したら・・・」「もし、演奏を失敗したら・・・」という恐怖がとめどなくあふれてきます。

もしかしたら、その恐怖がキッカケとなって、ルイス・キャパルディさんのトゥレット症候群が発症してしまうのかもしれません。

実際、ルイス・キャパルディさんはこんなことも告白されています。

「僕はギターを弾くのが嫌いなんだ」

本当にギターが嫌いだったらプロにはなれなかったでしょうから、「ギターが嫌い」なのではなく、「ギター演奏からくるストレスやプレッシャーが嫌い」なのでしょう。

ルイス・キャパルディさんは「何らかのストレスがトゥレット症候群を悪化させている」と告白しているのですから、もし私がカウンセリングするならば、

「ルイス・キャパルディさんはステージ上で歌っているとき、何を恐れているのか?」

を明確にします。

実際にルイス・キャパルディさんをカウンセリングしないと真実は分かりませんが、おそらくフォーカル・ジストニアに悩むクライエントさん達の悩みと、そう大差はないと思います。

たとえば、大スターであるが故の悩みに、こんなものがあります。

  • もし、演奏を失敗したら、「どうしよう?」
  • もし、ファンが離れていったら、「どうしよう?」
  • もし、新曲が売れなかったら、「どうしよう?」
  • ミュージシャンとして生活が成り立たなくなったら、「どうしよう?」

などです。

これらの「どうしよう?」は、「予期不安」として言い換えることができます。予期不安とは、不安の先取りをしてしまうことです。脳は、現実と不安の先取りの区別がつきません。そのため、「どうしよう?」と思うと同時にストレスホルモンであるアドレナリンやノルアドレナリンが分泌されます。また、これらのストレスホルモンは筋肉を硬直させる働きがあることが知られています。

おそらく、この「どうしよう?」が引き金となってトゥレット症候群が発症するのだと思います。

ルイス・キャパルディさんが「恐怖」しているものが何なのか、それを突き止めたら、その恐怖を心理療法で癒します。

すべての恐怖が消え去ったとき、おそらくルイス・キャパルディさんのトゥレット症候群も消えていることでしょう。

もしあなたがトゥレット症候群でお困りで、「原因って何なんだろう?」と思ったら、まずはコチラからお問い合わせくださいね。

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