舞台恐怖症とアレキサンダー・テクニーク
私の考えでは、アレキサンダー・テクニークの創始者のアレキサンダーさんの「舞台上で突然声がでなくなる」という症状は、舞台恐怖症による「発声時頸部ジストニア」だと考えて間違いない、と思います。
Nさんの発声時頸部ジストニア治療記録・1
そもそも、呼吸器に障害がある等、病気以外で声が出なくなるという症状は、100%心因性です(失声症、吃音症、場面緘黙等)。
舞台恐怖症は、失敗恐怖症の一つです。
失敗恐怖症の人は「自分には才能なんて、無いのではないか?」という恐れを抱えています。
その恐怖が極限に達すると、身体の一部が動かなくなります。
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このとき、失敗恐怖症の脳は「失敗させることで、才能が無いことへの恐れから目を背けさせよう」とします。
人間の脳は「自分には愛される価値なんて、無いのではないか?」ということを1番恐れています。
愛される価値が無いと、助け合って生きていく共同社会では「死」を意味していたからです。
「愛される価値=才能」と考えている人にとっては、「役者の才能がない」=「生きる価値が無い」ということになります。
このような人にとって、「自分には、才能が無い」という事実に直面することは「死刑宣告」に等しいのです。
つまり、アレキサンダーさんは「自分には役者の才能なんて、無いのではないか?」という恐れに直面したことで、声が出なくなった―「発声時頸部ジストニア」という症状が発生したのだと思います。
なぜそう思ったかと言うと、アレキサンダーさんは、声が出るようになった後、その経験を生かしてアレキサンダー・テクニークの普及に努めたからです。
あなたなら、「無事に手が動くようになった」→「本業のピアニストに復帰しよう!」と思うでしょう?
私も、「無事に声が出るようになった」→「声楽のコンクールに出まくるぞ!」と思います。
ところが、アレキサンダーさんはそうしなかった―なぜなら、「自分には、役者の才能なんて、無いのではないか?」という恐れを現実化したからです。
アレキサンダー・テクニークの普及に努めていれば、本業の役者から逃げる言い訳になります。
「才能が無いことへの恐れ」から逃げるための口実として、アレキサンダー・テクニークの普及に死に物狂いで没頭したことでしょう。
役者の仕事から逃げれば逃げるほど、気分は安定し、声も出るようになったはずです。
彼の声が出るようになったのは「日常の習慣的な動作による頭や首の緊張云々」ではなく、役者の仕事から離れたことで、舞台恐怖症からも同時に逃げられたからです。
つまり、アレキサンダー・テクニークとは、アレキサンダーさんの失敗恐怖症を緩和する、「精神安定剤」のような役割を果たしていたのだろうと思います。
「自分には、才能なんて、無いのではないか?」という恐れは、100%ただの思い込みです。
思い込みは心理療法で癒して、超一流の演奏家、役者、アーティストとして活躍されればよいのです。
あがり症とアレキサンダー・テクニーク
ステージ恐怖症を克服する
ジストニアという名の演奏恐怖症
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