あがり症になりやすい人の特徴

あがり症になりやすい人の特徴
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あがり症になりやすい人の特徴

あがり症になりやすい人の特徴と言われたら、「恥ずかしがり屋」「人見知り屋」を思い浮かべるでしょう。

それらの特徴も間違ってはいないのですが、私がカウンセリングした音楽家には、共通して見られる特徴がありました。それらは、

  • 真面目
  • 完璧主義
  • 優等生

です。

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いずれの特徴も、どちらかというと良いイメージを持つ人が多いと思います。

誰でも、不真面目よりは真面目、だらしがない人よりは完璧主義、劣等生よりは優等生のほうがいい、と思うでしょう。

でも、どうしてこれらのような好ましい特徴を持つ人々があがり症になりやすいのでしょうか?

その理由を、以下に解説します。

真面目な人があがり症になりやすい理由

あがり症になりやすい人の特徴

真面目というと、一般にルールをきちんと守る人、というイメージがあります。

もし、ルールをきちんと守らない人がいると、学校や会社でも混乱が起きます。たとえば、登校時間を守らずに遅刻してばかりとか、授業中はおしゃべりばかりだと、先生もクラスのみんなも迷惑しますよね。

ほとんどの良識ある人は、自分が所属する集団や地域のルールを守って、他人に迷惑をかけないように生活していると思います。

でも、なぜこのような真面目な人があがり症になりやすいのでしょうか?

その理由は、真面目な人は「自分は、真面目なところに価値がある」と思い込んでいるからです。

このように思い込んでしまったことの背景には「ありのままの自分に価値はない」という劣等感が潜んでいることがあります。その劣等感をカバーするために「真面目な自分」に価値を見出そうとするのです。

「真面目な自分に価値がある」と思い込んでいると、失敗を許せなくなります。発表会やプレゼン、スピーチなどのたくさんの知らないひとたちが集まる場で失敗することは、自分の価値の崩壊につながります。

自分の価値を失うことへの恐怖が高まることであがり症になります。

ひどいあがり症だった私も、もちろん真面目人間だったと思います。

家事や仕事の忙しい合間を縫って、毎日1時間はクラシックギターや声楽の練習を頑張っていました。特に、発表会前日は頑張りすぎて喉を枯らしそうになったほどです。

しかし、そのような涙ぐましい努力の結果が、ステージ上でひどいあがり症をさらすという、何とも情けないものでした。

努力することは素晴らしいことですが、その背後には「絶対に失敗したくない」という恐怖が潜んでいたのです。

完璧主義があがり症になりやすい理由


あがり症になりやすい人の特徴

完璧主義というと、何事も細部までこだわり、一切の手抜きや妥協を許さず、ものごとを完璧に仕上げる人、というイメージがあります。

なぜ、このような完璧主義の人があがり症になりやすいかというと、真面目人間同様、「失敗した自分を許せない」からです。

発表会やプレゼン、スピーチなどは、基本的に一発勝負が要求される場で、やり直しができません。

完璧主義の人は、まるで自分がその道のプロのように完璧に仕上げないと気が済まないので、やり直しができない一発勝負の場を恐れます。

本当のところは、素人なので失敗したらいくらでも「あ、ゴメン。間違えちゃったからやり直すね」と、その場でやり直せばいいのです。

でも、完璧主義のプライドが邪魔をして、「自分の間違いを認めて、その場でやり直す」ということができません。

どんな人でも、失敗を自分の成長の糧にしてスキルやテクニックを磨いていくものです。でも、完璧主義の人は失敗を糧にするより「汚点」と捉えます。

たくさんの人が見守る前で失敗することは、自分の「汚点」をさらすことになり、自分の価値の大暴落につながると考えます。

このようにして、「絶対に失敗できない」という恐怖が極限に達するとあがり症になります。

優等生があがり症になりやすい理由

あがり症になりやすい人の特徴

優等生というと、子どもの頃から成績優秀、品行方正、大人のいうことをよく聞く、いいところのお坊ちゃん、お嬢さんのようなイメージがありますよね。

常にルールを守り、周囲のお手本となるような人、それが優等生のあるべき姿のような気がします。

なぜ、このような優等生タイプがあがり症になりやすいかというと、優等生は無意識のうちに「周囲の期待に応えなければいけない」と思い込んでいるからです。

優等生タイプの人は、親のいうことをよく聞き、親が期待するような人間であろうとします。

どの親も、我が子に不良や不真面目よりは成績優秀、品行方正タイプを望むかもしれませんが、その期待が行き過ぎるとありのままの子どもを愛せなくなります。

こうして育てられた子どもが大人になると、

「自分は、こうしたい」

「自分は、こうありたい」より、

「こうすれば、親が喜んでくれるだろう」

を優先するようになります。

「こうすれば、親が喜んでくれるだろう」という理想の姿に、「たくさんの人が見守る前で失敗して無様な姿をさらす」姿は、ふさわしくありません。

優等生タイプのあがり症の人は、「親の期待に応えられない恐怖」を感じてあがり症になります。

まとめ

真面目・完璧主義・優等生タイプの人がなぜあがり症になりやすい人の特徴なのか、お分かり頂けたでしょうか。

一見すると理想的な姿にも思える彼らですが、その背後には

「真面目・完璧主義・優等生タイプの自分でなければ、親は私を愛してくれない」

「親の期待に応えられない自分に価値はない」

という恐怖や悲しみが潜んでいることがあります。

あがり症の治療は、これらの恐怖や悲しみをカウンセリングと心理療法で癒すことです。

ありのままの自分に価値はないと思い込んでしまった原因は何なのかを、クライエントとの協働作業で明らかにします。

原因が明らかになったら、その恐怖や悲しみを心理療法で癒します。

十分に恐怖や悲しみが心理療法で癒されると、彼らは

「ありのままの自分でいいんだ」

「ムリして真面目・完璧主義・優等生を演じなくてもいいんだ」

ということに気が付きます。

たくさんの人が見ている前で何かを失敗しても、それが自分の価値の崩壊には繋がらない、ということが分かると、失敗をそれほど恐れなくなります。

「間違えちゃった。やり直すね」と、罪悪感なく口にすることができるようになります。

真面目・完璧主義・優等生を捨てたあなたには、以前よりもっといろんなタイプのお友達ができていることに気が付くようになるはずです。

今までのあなたは、「真面目・完璧主義・優等生」に価値を見出していたので、そうでない人たちを無意識のうちに遠ざけていたことでしょう。

また、周囲の人たちも、そんなあなたに「壁」を感じて近寄れなかったと思います。

でも、ありのままの自分を愛せるようになったことで、周囲の人をありのままの姿で受け入れることができるようになったし、壁が取り払われたことで、周囲の人もあなたに近寄りやすくなったのです。

真面目・完璧主義・優等生を辞めることに、初めはものすごい罪悪感や恐怖を感じるかもしれません。

でも、あっさりと捨ててみたら、今までよりずっと生きやすくなっている自分に気が付くはずですよ。

「私もキャラ変してみたい!」と思ったら、お問い合わせくださいね。