鬼龍院翔さんと発声時頸部ジストニア
鬼龍院翔さんと発声時頸部ジストニア
「女々しくて」などの大ヒット曲でお馴染み、国民的エア・バンドの鬼龍院翔さんが、2013年に「発声時頸部ジストニア」に悩まれていたそうです。
発声時頸部ジストニアとは、喉や声帯に器質的な異常がないのに、声を出そうとすると上手く声が出せなくなってしまう症状です。
鬼龍院翔さんによると「 ジストニアとは体のどこか1箇所を繰り返して使うと、脳内の神経の回路が肥大化し、その脳が指令する部位が曲がったり、震えてしまうこと」 だそうです。
そして、メンタルが原因ではないと断言されていました。
私の発声時頸部ジストニアの症状
鬼龍院翔さんには申し訳ありませんが、発声時頸部ジストニアの原因はメンタルにあると断言できます。
なぜなら、私も趣味で習っていた声楽で発声時頸部ジストニアを発症し、その症状を心理療法で一晩で治したからです。
私は、レッスンでは高音を出せるのに、発表会では声を出せなくなる、という症状に悩まされていました。
私の場合は、高音を出そうとすると、どこからか「見えない手」がヌーッと現れて、グイグイと私の喉元を締め上げる感じでした。
そう、まるでプロレス技をかけられているかのような・・・。
また、反対に低音域の声を出そうとすると、途端に声が割れて音程を外してしまい、ガラガラ声になってきれいな発声ができませんでした。
そのときは、「あがり症の症状の一つ」という認識しかなかったのですが、今思えば、「発声時頸部ジストニア」だったようです。
歌を習ったことのある人なら分かりますが、高音域や低音域の声を出すのは難しく、中音域より注意を要します。
中音域の声を出すときは特別意識しなくてもすんなり発声できるので、発声時頸部ジストニアの症状は起こりません。
おそらくですが、「ここは難しい音域だから、音程を外さないように歌わないと」と意識すると、その緊張が脳に伝わり、発声時頸部ジストニアの症状を起こしていたのだと思います。
私は単なる趣味で声楽を習っていたに過ぎませんから、日々の練習量もプロに比べたらわずかな時間です。
一日一時間練習できれば、社会人としては上出来ではないでしょうか。
プロと比較すると圧倒的に練習量が足りないど素人の私が発声時頸部ジストニアを発症した原因は、鬼龍院翔さんがブログで触れていたように「 ジストニアとは体のどこか1箇所を繰り返して使うと、脳内の神経の回路が肥大化し、その脳が指令する部位が曲がったり、震えてしまうこと」 ではありません。
1日たったの1時間の練習で発声時頸部ジストニアを発症してしまうのなら、全国のプロの歌手、アマチュアの歌手、高校や大学の合唱団、果てはママさんコーラスやカラオケサークルのご老人たちも、全員発声時頸部ジストニアを発症していないと理屈に合いません。
そんなことが起きたら社会的大問題になるところですが、今のところそうした現象は起きていないようです。
とすると、発声時頸部ジストニアを発症する人としない人には、何か「決定的な違い」があると考えるのが妥当です。
発声時頸部ジストニアの治療
発声時頸部ジストニアの治療をする以前にひどいあがり症を心理療法で治療していたので、発声時頸部ジストニアの治療も同じ心理療法で治療することにしました。
具体的なやり方は、まず目を閉じて、自分の潜在意識に向かって「発声時頸部ジストニアの原因を教えて欲しい」と問いかけます。
そのとき、すぐに自分の頭の中で「どうせ、私には歌の才能なんてない」というネガティブな思い込みがパッと浮かんできました。
この自分を否定する思い込みが、発声時頸部ジストニアの原因だと分かりました。
「私には歌の才能がある。だから、発声が難しい高音域や低音域の声を出すときにも、ストレスなく発声できる」と思いながら歌えば、発声にストレスがかからないので、楽譜の音程どおりのきれいな発声ができます。
でも、「私には歌の才能なんてない。だから、発声が難しい高音域や低音域の声を出すときには、注意して歌わなきゃ」と思いながら歌うと、強いストレスがかかり、発声を妨げます。
そこで、心理療法で「私には、歌の才能なんてない」という思い込みを外した途端、私の喉元を締め上げる「見えない手」は消え去りました。
それからは、好きなだけ高音を出せるようになりました。
鬼龍院さんの発声時頸部ジストニアも、おそらく何らかの「間違った思い込み」が原因だと思います。
思い込みは心理療法で取り外せばいいので、発声時頸部ジストニアで悩んでいる方がいれば、私の治療を受けて欲しいな、と思います。
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