向精神薬で強い不安感が治らない理由・3
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「薬を飲んでも不安が治らない理由」の最終回です。
第1回目は「自分の存在価値をどこに見出せばいいのかが分からない不安」、
第2回目は「恐怖症」による不安、
第3回目は「承認欲求」を挙げたいと思います。
「承認欲求」とは、文字通り「私のことを認めて欲しい」という欲求です。
誉められたら、誰でも嬉しいものですよね。
私も、読者から感謝のメールを頂いたときは、それはもうウッキウキです(笑)。
しかし、ほとんどの人は自分のことで頭がいっぱいです。
したがって、他人から誉められることは滅多にありません。
それはお互い様なので、内なる「承認欲求」を秘めたまま、日常生活を送ります。
ところが、異常なほどに「承認欲求」に飢えている人がいます。
原因は、子どもの頃に親から十分に愛されなかったことです。
親から十分に愛されていれば、「承認欲求」に飢えなくても済みます。
でも、
・何をやってもけなされる
・無視をされる
・自分の望みをことごとく否定される
・まともに話を聞いてもらえない
状態が続くと、
「自分は愛される価値のない人間なのではないか」
という怖れが生まれます。
そして、この怖れにとりつかれると、慢性的な不安状態に陥ります。
ところが、「承認欲求」を満たしてくれるような機会は滅多にありません。
そこで、不安を解消しようとドラッグに手を出す人もいます。
ドラッグでハイになっている間は、満たされない「承認欲求」からくる不安を忘れられます。
でも、ドラッグの効果が切れると、また不安に耐えられず、ドラッグに・・・という「負のスパイラル」になります。
こうして、心身ともにボロボロになります。
私が行うカウンセリングでは、クライアントの「負の歴史」をまるごと肯定します。
すると、
「こんなにも穏やかな気持ちになれたのは、生まれて初めてです」
という感想を仰います。
向精神薬やドラッグは、あなたの不安を解消してくれません。
関連記事:向精神薬で強い不安感が治らない理由・1
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