フォーカル・ジストニアと転換性障害
フォーカル・ジストニアと転換性障害
「フォーカル・ジストニアは心因性ではない」ーなぜなら、
「認知行動療法では治らなかったから」に、盛大にコケそうになりました。
「認知行動療法は、小児期のトラウマに対してはむしろ逆効果である」ということが、アメリカで行われた大規模な実験によって明らかにされました。
しかし、フォーカル・ジストニアの原因は、私がカウンセリングしてきた結果によれば、「小児期のトラウマ」です。
「小児期のトラウマ」が原因なのに、「小児期のトラウマに対してはむしろ逆効果」な認知行動療法で効果が出なかったのは、むしろ当たり前の話ではないでしょうか?
転換性障害とは?
精神障害の診断と統計マニュアル「DMSー5」に「転換性障害」が記載されています。
転換性障害は、「変換症」とも言われます。
「変換とは、受け容れがたい無意識の心的葛藤が抑圧され、身体症状へと置き換えられる過程を意味する。」
出典:柴山 雅俊 「変換症」 脳科学辞典
「変換症とは、その症状が神経学的あるいは医学的状態と矛盾しているにも関わらず、運動または感覚に関する症状のために日常生活において苦痛や機能の障害がみられる病態をいう。」
出典:柴山 雅俊 「変換症」 脳科学辞典
「運動症状には、脱力・麻痺、振戦やジストニア、ミオクローヌスなどの異常運動、協調運動の障害、異常な肢位、歩行障害や失立失歩、嚥下困難、失声や構音障害、けいれん発作などがある。」
出典:柴山 雅俊 「変換症」 脳科学辞典
つまり、フォーカル・ジストニアは「転換性障害/変換症」の一種だと思います。
「心因性ではない」は、「認知行動療法に対する過大評価」に基づく誤診だと思います。
誤診で脳手術を受けますか?
それとも、「 受け容れがたい無意識の心的葛藤」を心理療法で癒し、異常な身体症状を解消しますか?
答えは、明らかだと思います。