フォーカル・ジストニアが治るとき
フォーカル・ジストニアが治るとき
よく、「いつになったら、あがり症、フォーカル・ジストニアは完治しますか?」というご質問を頂きます。
このご質問に関しては「トラウマやコンプレックス、自分を否定する間違った思い込み等の全ての原因を癒やしたとき」とお答えしています。
が、それでは味気無いのでもう一つ。
それは、「あなたのお母さんを、心から愛せるようになったとき」です。
あがり症、フォーカル・ジストニア、その他全ての心身症は、「自分を愛せないこと」が原因です。
自分を愛せないことの原因は、大抵親に対する葛藤にあります。
したがって、フォーカル・ジストニアを治療するためには、両親に対する葛藤を手放す必要があります。
フォーカル・ジストニアの原因ー両親に対する葛藤
私がこれまでカウンセリングしてきたクライアントは、全員が両親に対して葛藤がありました。
ある人の親は、始終子供をガミガミと叱りつけていました。
ある人の親は、「教育」と称して子供に体罰を与えていました。
ある人の親は、他の子どもの世話にかまけて、クライアントをほったらかしにしていました。
ある人の親は、仕事の忙しさにかまけて、子供の心をほったらかしにしていました。
彼らの親が悪気があろうとなかろうと、子供に対するこれらの行動は
「あなたは、お母さんにとって価値のない存在です」
というメッセージを子供に与えます。
このメッセージを親から受け取った子供は、「ありのままの自分」を愛せなくなります。
そして、ちょっとしたことでストレスが溜まったり、プレッシャーを感じてパニック状態になります。
そして、ストレスやプレッシャーを感じ続けたある日、限界値を超えるときがきます。
フォーカル・ジストニアの原因ーストレスホルモンの過剰分泌
人間の脳は、ストレスやプレッシャーを感じると、ノルアドレナリンやアドレナリン、コルチゾールが分泌され、セロトニンが不足します。
ストレスホルモンが分泌されると、その影響で身体はさまざまに変化します。
あがり症の人が心臓が激しくバクバクしたり、大量の発汗をしたり、手足がガクガク震えたり、頭が真っ白になって、しっかり覚えたはずのセリフやスピーチの原稿や楽譜をど忘れしたりするのも、すべてはストレスホルモンの影響です。
それらの影響の中に、ノルアドレナリンの過剰分泌により、筋肉に血流が流れ過ぎて硬直する、という現象があります。
いわゆる、「恐怖で足がすくむ」状態は、ノルアドレナリンが過剰分泌された結果だそうです。
つまり、「脳が恐怖を感じる」→「筋肉が硬直する」という現象は、人体に普通に見られる現象ということです。
フォーカル・ジストニアが発症したメカニズムも、このストレスホルモンの影響だと考えることができます。
フォーカル・ジストニアの治療ー本物の自尊心を養う
フォーカル・ジストニアを治療するためには、両親に対する葛藤を癒し、
「私は、ありのままの姿で価値がある」
という本物の自尊心を養う必要があります。
本物の自尊心を養うことができれば、ちょっとしたことでストレスやプレッシャーが溜まらなくなります。
「ストレスやプレッシャーに強い脳」を育てることができれば、ノルアドレナリンも過剰分泌されなくなります。
そうすれば、筋肉が硬直することもなくなります。
そうなるためには、両親の過去の過ちを赦し、心から愛し、自分を好きになることが必要なのです。
フォーカル・ジストニアの治療ー「赦しは、母のためならず」
5月の第2日曜日は「母の日」ですね。
お母さんとすぐに会える方も、お母さんが地方に住んでいてなかなか会えない方、事情があって会えない方も、心から「私を産んでくれて、ありがとう」と言える自分を目指して下さい。
きっと、今は「お母さんに感謝なんて、絶対にイヤ!」「お母さんの顔なんて、見たくもない!」と、拒絶反応される方も多いかと思います(;^_^A。
*実際、そういう拒絶反応をされるクライアントがほとんどです。
「情けは人の為ならず」と同様、「赦しは母の為ならず」です。
あなたが私の言ったことを完全に理解し、お母さんを赦すことができたとき、あがり症やフォーカル・ジストニアは完治します。
そのとき、人生からのたくさんのギフトを手にしている自分に気が付くはずです。
「お母さんを赦すことができません・・・」
そんな悩みをお持ちの方は、無料相談からどうぞ。