ジストニア治療の効果が翌日~3週間以内に現れる理由
面談カウンセリングでは、「フォーカル・ジストニア治療の効果は、セッションの翌日~3週間以内に現れます」とクライアントにお伝えしています。
この「翌日~3週間以内」とは、様々なクライアントから「指が動くようになりました」というご報告をいただくのが、大体この期間だったから、です。
しかし、「いったい、私はいつ治るの?」と疑問に思う人もいることでしょう。
そこで、この「翌日~3週間以内」という期間について説明したいと思います。
クラリネット奏者のAさんは、長年演奏時に「ムズムズ、モヤモヤする」指の違和感に悩まされていました。
面談カウンセリングで、その指の違和感は音楽関係者とのトラブルが原因だったことを突き止めました。
その時受けたAさんのストレスをセラピーで癒したところ、翌日にはAさんの指の違和感は消えました。
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Aさんが受けたストレスは「他人」によってもたらされた「怒り」が原因でした。
数あるストレスのうちで、「他人によってもたらされた怒り」は、もっともカンタンに治療しやすいのです。
所詮他人がしたことだし、「過去のことは水に流そう」と、本人も気持ちの整理がつけやすいからです。
Aさんの指の違和感がセッションの翌日には消失した原因は、このように「他人が関係していた」からです。
ところが、同じストレスでも「肉親」「恐怖」が関係している場合は、治療の効果が現れるのに少し時間がかかります。
なぜなら、「肉親」に対する恨みや怒りは「過去のことだから、水に流そう」と、気持ちの整理をつけにくいところがあるからです。
また、「怒り」は非常に発散させやすいのですが、「恐怖」は発散させる訳にいきません。
丁寧に、何度も「もう怖くないよ」と脳を納得させることしかできないので、癒すのに時間がかかります。
このように、ストレスの原因が「肉親」「恐怖」だった場合は、治療の効果が現れるのに最大3週間ほどかかるようです。
さらに、見かけ上は「他人によってもたらされた怒り」であっても、実はその背後に「肉親に対する怒り」が抑圧されている場合もあります。
たとえば、過去に肉親に対してある「怒り」を抱き、それを抑圧したとします。
その後、他人との関係で過去の「怒り」を再現するような場面に出くわすと、現在の怒りによって過去の怒りが刺激されます。
その結果、過去と現在の怒りが同時にその人を刺激し、フォーカル・ジストニアを発症させる原因になることもあります。
この場合は、その大本の怒りである「肉親に対する怒り」を先に癒さないといけません。
フォーカル・ジストニアの原因が他人あるいは肉親から受けたストレスのいずれであっても、丁寧に治療を行い、怒りや恐怖を消すことで、必ず指は動くようになります。
あなたが過去のことを思い出しても、不安や怒りや悲しみや恐怖や焦りにとらわれなくなったとき、フォーカル・ジストニアは完治します。
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