あがり症の緊張を一瞬で消す方法
あがり症の緊張を一瞬で消す方法
あがり症の緊張を一瞬で消す方法は存在するのでしょうか?
実は、それがあるのです。
しかも、とても簡単なテクニックです。
これまで何度も、あがり症の根本治療には長い時間がかかりますと説明してきました。
ですから、今からご紹介する方法も、その場限りであって、根本治療ではありません。
しかし、薬を飲まなくてもあがり症の緊張を一瞬で消すことができるので、試してみる価値はあります。
あがり症の緊張が一瞬で消えた理由
この方法は、私がとある日のミニ発表会で発見したものです。
その日、友人がご両親を連れて私の発表会に来てくれました。
私は、その友人のお宅に度々寄らせてもらったり、ご両親とも一緒にお食事をしたりと、日ごろから身内のように親しくさせて頂いていました。
歌を歌おうとステージに立ったとき、そのご両親のお顔を見て、あがり症の緊張が一瞬で全て消えました。
声が震えることも、手足がガクガクブルブル震えることもなく、安心して最後まで堂々と歌うことができたのです。
緊張が一瞬で消え、代わりに安心感が全身にあふれたとき、自分でも本当に不思議でした。
「あれ、私、全然緊張しないで歌えてるわ・・・」「それどころか、今までで一番上手に歌えたかも」と、奇妙な気持ちになりました。
あがり症の緊張が一瞬で消えた理由を、後でつくづく考えてみました。
考えた結果、普段自分が思っているよりも、私は友人のご両親に全幅の信頼を寄せていたことが分かりました。
あがり症の原因は、主に小学校の学校行事の失敗で負ったトラウマです。
学校行事の失敗で負ったトラウマの何があがり症を発症させるか、というと、自分の失敗をクラスのみんなから笑われたり、なじられたり、からかわれたりしたことで自尊心が傷ついたことです。
でも、発表会でそのご両親のお顔を見たとき、私の自尊心が傷つく心配をする必要がなくなったのです。
あなたの失敗を受け入れてくれる人
「この人だったら、私がどんな失敗をしても受け入れてくれる」
そう感じさせてくれる人だったら、子供の頃のトラウマで脅える必要もなくなります。
声楽の発表会で私のあがり症の緊張が一瞬で消えた理由は、「このご両親だったら、私がどんなにヘタな歌を歌ったとしても、受け入れてくれるだろう」と思っていたからです。
このことは、裏を返せば「私は、ほとんどの他人を信用していない」ということになります。
ほとんどの他人を信用していない状況で、唯一心を許せる友人のご両親が会場に来てくださったことで、私はおそらく安堵の気持ちに包まれたのでしょう。
その安心感が、私のあがり症の緊張を一瞬で消してくれた理由だったようです。
あがり症の人が緊張する理由
そもそも、あがり症の人はなぜたくさんの人を前にして楽器演奏、歌、プレゼンやスピーチをしようとすると、異常なほどに緊張してしまうのでしょうか?
その理由は「いつも完璧にしなければいけない」「失敗した自分はダメな人間だ」という思い込みがあるからです。
どこかの独裁主義国家の住人は独裁者の気に入らないことをすると、すぐさま公開銃殺刑に処されると聞きます。
平和な民主主義国家である我が国日本では、そのような心配はありません。
しかし、あがり症の人は独自の「失敗した自分はダメ人間だ。だから常に完璧でなければいけないマイルール」を作り、常に完璧であろうとします。
「マイルール」である以上、それを破ることも本来はその人の自由です。
しかし、あがり症の人は自分で作り上げた「マイルール」に自分をがんじがらめに縛りあげて、その結果緊張しすぎてあがり症になってしまうのです。
あがり症の緊張と無縁な人
あがらない人には「失敗した自分はダメ人間だ」という思い込みがありません。
思い込みがないから、必要以上に緊張することもなく、あがらないのです。
こういう人は、子どもの頃に両親から失敗を受け入れてもらって育った人です。
あがり症の緊張と無縁な人は「失敗しない人なんて、この世に1人もいない。そして、失敗することは悪いことではない」という価値観が身に付いています。
失敗を恐れないことで緊張しなくなり、かえって失敗しなくなるのです。
あがり症で緊張し過ぎる人
あがり症の人の特徴として、「子供の頃、ありのままの自分を受け入れてもらえる環境になかった」ことが挙げられます。
たとえば、親が教育や躾に厳しく、始終ガミガミとダメ出ししたり、1から10まで命令したりと、甘えさせてくれる環境ではなかったりとか、幼い頃に両親が離婚し、母親に甘えたくても甘えられる環境ではなかったり、親が仕事で忙しく不在がちで、甘えられる環境ではなかったことです。
このように、子どもが「安心して素のままの自分を受け入れてもらえる環境」とは縁遠い場所で育つと、自分の弱みを見せられなくなります。
うっかり自分のダメなところを母親に見せたら、烈火のごとくガミガミと叱られるのですから、自分の弱さをさらけ出すことが恐ろしくなります。
また、物理的に母親が存在しない環境で自分の弱さをさらけ出しても、それを受け止めてくれる人が存在しません。
自分の弱さを誰にも受け入れてもらえないと、その弱さは自分の中にしまいこむしかなくなります。
意外に思われるかもしれませんが、「弱さ」というものは、他人にその弱さを受け入れてもらうことで、「弱さ」ではなくなります。
たとえば、あなたがある「コンプレックス」を抱えているとします。
あなたが友人に自分のコンプレックスを告白したとき、その友人があなたのコンプレックスを受け入れてくれたとします。
すると、あなたが自分では「弱さ」だと思っていたコンプレックスが、他人に受け入れてもらえることで「コンプレックス」ではなくなります。
今まで、「弱い自分はダメな人間だ」と自己否定していたところを「ダメなあなたでもいいんだよ」と友人に肯定してもらえることで、「ダメな自分でもいいんだ」と自分に自信が付くようになるのです。
逆に、コンプレックスを誰にも打ち明けず、胸の中にしまい込んだままだと、コンプレックスは永遠に解決しません。
「こんな弱さがある自分はダメな人間だ」と、自己否定感をドンドン強めていってしまうのです。
その結果、自分の弱さを胸の中にしまい込み、常に強くなろうとします。
「いつも完璧でなければいけない」「自分の弱みを見せても、誰も受け入れてくれない」「それどころか、弱みを見せたら親から叱られる」と思い込んでしまうと、失敗を極端に怖れるようになります。
失敗を極端に怖れる人にとって「たくさんの人が注目する場」でスピーチしたり、プレゼンしたり、歌や楽器の演奏をしたりすることは、とてつもないプレッシャーとなります。
そして、そのプレッシャーがマックスになると、あがり症を発症してしまうのです。
残念ながら、「自分が心から信頼している人に会場に来てもらう」方法は発表会のようなプライベートな場面でしか使えません。
プレゼン、スピーチ、面接等、オフィシャルな場面に安心できる人を連れてくる訳にはいきませんよね。
でも、たとえば社内のプレゼンやスピーチで、あなたが会社内で心から信頼している同僚、先輩、後輩がいたら、その人達に「プレゼン中、緊張を和らげるためにあなたの顔を見てもいい?」と事前にお願いしておきましょう。
そうすれば、あなたのあがり症の緊張が一瞬で消えることでしょう。
あなたのあがり症の緊張が一瞬で消えなかったら、あなたはその人達を心から信頼していないことになるので、それはまた別の問題になりますが。
もし、お心当たりのある人がいれば、ぜひ試してみてください。
「自分の弱みを見せられなくて、いつも強がってしまう・・・」
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