あがり症の原因ー学校行事における5つの失敗
あがり症の原因-学校行事における5つの失敗

あがり症の原因は、学校行事における5つのトラウマです。たとえば、1.国語の朗読での失敗、2.音楽の授業でのリコーダーの失敗、3.運動会のリレー競技での失敗、4.ホームルームでの失敗、5.学芸会での失敗等です。
世間一般では、あがり症の原因を問われると「人見知りだから」「恥ずかしがり屋だから」「引っ込み思案だから」という答えが返ってくると思います。
それも一部では正しいかもしれませんが、「では、なぜ恥ずかしがり屋になったのか?」と問われると、正確に答えられる人はいないと思います。乳幼児なら人見知りする時期もありますが、いい年をした大人の恥ずかしがり屋は対人恐怖症の一種です。
他人が怖いから目を逸らしたり、オドオド、ビクビクしたり、声が小さくなったり、挙動不審になったりする姿が誤解されて「恥ずかしがり屋」に映るのでしょう。
対人恐怖症の原因は様々ですが、1.いじめ、2.信頼していた友人からの突然の裏切り、3.教師による暴言・暴力、見ず知らずの他人からの突然の攻撃、両親からの肉体的・精神的虐待などが挙げられます。
あがり症の場合は、対人恐怖症と「小学校の学校行事で作られたトラウマ」が原因として考えられます。小学校では、「団体行動を身に付ける」という名目で、様々な集団行動に強制的に参加させられます。そのときの失敗がトラウマとなり、大人になってからあがり症を引き起こすのだと考えられます。
それでは、早速代表的な5つのトラウマを見ていきましょう。
1.国語の朗読での失敗
国語の授業で先生から教科書の文章を朗読するように突然指名されることがあります。
幸いなことに、私は朗読での失敗の経験はありません。どちらかというと、朗読は得意分野だったと思います。
しかし、朗読が苦手な生徒は、突然指名されたことで慌てふためいてしまうことがあります。緊張してしまったことでつっかえたり、声が震えたりします。
そのとき、その失敗をクラスの皆から笑われて気まずい思いをします。
2.音楽の授業でリコーダーの失敗
子どもの頃にピアノを習ったことが無かったので、楽譜は読めないし、子どもの頃の私は音楽の授業が大嫌いでした。合唱は皆に合わせて適当に歌っていればいいですが、リコーダーはそうもいきません。
日常生活でほとんど縁が無いリコーダーを、みんなの前で吹くように先生から指名されることがあります。そのとき、緊張してしまい、変な音を出して吹きそこなって失敗します。
その失敗をクラスの皆からドッと笑われてしまい、恥ずかしい思いをします。
もちろん私も失敗してしまい、「ピョ~」っと、何ともマヌケな音を出してしまいました。その失敗を思いっきり皆から笑われて、とても恥ずかしい思いをしました。
3.運動会のリレー競技での失敗
運動会と言えば、クラス対抗のリレー競技があります。
子どもの頃の私は運動が苦手で、音楽の授業と並ぶ、体育は「二大苦手な授業」のうちの一つでした。
体育の授業で、運動会に向けてさんざんリレー競技のバトンパスの練習をさせられます。それにもかかわらず、本番の運動会でバトンを受けそこなって、ついでに転んでしまいました。
クラス対抗競技なだけに、クラスの皆から冷たい視線を浴びることは必至です。
私も、そのときは全身にクラスの皆からの「無言の圧力」を感じました。こういうとき、自分のカッコ悪さに決まりの悪い思いをします。
4.ホームルームでの失敗
小学校や中学校では、一日の終わりにその日を振り返る「学級活動」「ホームルーム」という活動があります。
ホームルームで意気揚々と手を上げて発言したものの、意図せずに発言が滑ることがあります
ホームルームで話すことは大概真面目な内容なので、発言が滑るとかえってギャップが際立ち、クラスの皆から笑われて恥ずかしい思いをします。
私も、あるとき正義感に駆られて、ルールを守らなかったクラスメイトのことを告発しようとしました。
しかし、普段やり慣れないことをやろうとしたせいで、発言が思いっきり滑ってしまいました。 それをクラスの皆からドッと笑われてしまい、とても気恥ずかしい思いをしたのです。
「言わなきゃ良かった・・・」と、後悔の念に駆られたことは言うまでもありません。
5.学芸会での失敗

運動会と並ぶ学校行事のメインイベントに学芸会があります。
大人しく内気で引込み思案な子供が、先生の配慮でセリフがある役を与えられることがあります。しかし、緊張のあまりセリフを忘れてトチってしまうことがあります。
そんなとき、「お前の失敗のせいで、あんなに練習した劇が台無しじゃないか!」と、クラスの皆から冷たい視線を浴びることがあります。こういうとき、自分でも自分の不甲斐なさに落ち込みます。
普段は大人しくて引っ込み思案だった子どもの頃の私は、あるとき何を血迷ったのか、演劇部に入部しました。
そして、記念すべき第1回公演で思いっきりセリフを忘れてしまい、観客からドッと笑われてしまいました。
演劇部の公演は、それが最初で最後となりました。
あがり症の原因ー失敗によるトラウマ
これらの「思い出すだけで恥ずかしい、カッコ悪くて情けない経験」に一つや二つ、覚えはありますか?
学校行事ではよくあることですが、人によってはこのときの経験がトラウマとなることがあります。
こういう思いは、できるだけ早く忘れてしまいたい、と思うのが人の常です。
ところが残念なことに、脳の中から辛い記憶を完全消去することはできません。これらの悲しい感情を伴った記憶は、脳の中にしまわれます。
大人になり、プレゼンやスピーチ、趣味の歌や楽器演奏で「たくさんの人を前にしてステージに立つ」機会がやってきます。
そのとき、脳の中にしまわれていた悲しい過去が甦ります。
脳の中の「扁桃体」という部位が、「たくさんの人を前にしてステージに立つ」ことは、「悲しい、情けない、恥ずかしい、みじめな思いをさせられる」と同義語だと判断します。
すると、「たくさんの人を前にしてステージに立つ」ことは危険な行為だと判断し、全身に向かって「逃げろ!/闘え!/凍り付け!」という指令を出します。
この指令を全身がキャッチすると、非常事態に備えて身体を作り変えるために、副腎髄質からアドレナリン、交感神経や副腎髄質からノルアドレナリンが分泌されます。
これらのストレスホルモンの影響で交感神経が優位になって、心臓の激しい動悸、大量の発汗、手足の震え、ど忘れといった、あがり症の諸症状が現れます。
したがって、あがり症の治療は過去に感じた「悲しい、恥ずかしい、きまりが悪い、みじめだ」と言った悲しい感情を心理療法で癒すことです。
そうすれば、扁桃体が「たくさんの人を前にしてステージに立つ」ことは危険な行為ではないと判断します。
その結果として、たくさんの知らない人たちを前にしてもストレスホルモンが分泌されなくなります。 そして、あがり症が治ります。
「あがり症の原因に心当たりがあり過ぎる!」という方はお気軽にお問い合わせくださいね。
「note」で「あがり症の治し方」を販売しています。途中までは無料で読めます。

