本態性振戦ー音楽書痙が治った理由

2020年5月3日

本態性振戦ー音楽書痙とは?

「本態性」とは、「原因がよくわからないもの」という意味です。

「音楽書痙」とは、楽器演奏をしているときに手や腕がブルブル震えることです。

たとえば、ヴァイオリンを演奏しようとするときに腕や指がブルブル震えたり、ピアノを弾こうとするときに鍵盤を叩く指がブルブル震えたり、ギターを弾こうとするときに弦を抑える指がブルブル震えだす症状のことを言います。

そういう私も、音楽書痙に悩まされていました。

私の音楽書痙の症状

大人になり、ひょんなことからクラシック・ギターを習うことになりました。

仕事と家事の合間を縫って、毎日真面目に練習し、習い始めてから1年後、ついに人生初の発表会に参加することになりました。

演奏曲目はあの名曲「禁じられた遊び」。

ギターを構え、いざ弾こうとしたら・・・

なんと、右手がブルブル震えだし、ついに最後まで1曲も弾けずに終わりました。

そのとき初めて、「私、あがり症だったんだ・・・」と気が付き、茫然自失状態になりました。

それから3年間、発表会は毎年散々な結果に終わりました。

ついに心が折れてしまい、ギターを習い始めてから4年後にギターを断念しました。

それから、またまたひょんなことがキッカケで、声楽に転向することになりました。

声楽に転向してもあがり症が治った訳ではなく、むしろ症状はどんどん悪化していきました。

両腕も両脚もブルブル震えてしまい、まるで両腕と両脚がそれ自体「何かの意志を持った別の生き物」のように、私の意志を無視して暴れまくるのです。

そのために、歌っている間はガクガク震える脚を見られないように、足元までのロングドレスは必需品でしたし、両腕が暴れだすのを必死で抑えるために、お腹のところで両手をギュッと結んでいました。

この頃、私は「場数を踏めばあがり症が治るだろう」と考え、ありとあらゆる機会をとらえては「人前で歌を歌う」練習をしました。

ところが、頑張れば頑張るほど症状が悪化していくのです。

ついには、ステージ上で失神しかねないほどの緊張感と不安感に襲われるようになりました。

そして、努力すること6年目にして(!)、ようやく「場数を踏めば治ると思ったのに、これはおかしいぞ」と気が付きました。

それから、自力で心理学やカウンセリング、セラピー、脳科学の勉強を始めました。

その勉強を通して、あがり症の発症メカニズムを証明し、完治に至る治療メソッドを確立することができました。

その治療メソッドを自分に応用することで、まるで暴れ馬のようにガクガクブルブル震えていた手足の震えが、ピタリと止まったのです。

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私の音楽書痙の原因

私の音楽書痙の原因は「楽器演奏を失敗したら、どうしよう?」「楽譜通りに歌えなかったら、どうしよう?」という恐怖でした。

私がプロの音楽家であるならば、そういう心配はもっともなことです。

でも私は趣味で楽器演奏を習っていたのに過ぎないし、失敗したからと言って、それで生活に困る訳ではありません。

つまり私にとっては「失敗したところで、失うものが何もない」状態です。

そんな私がなぜ楽器演奏や歌の失敗を怖れていたかというと、「それだけ、自己評価が低いから」でした。

自分を肯定している人は、ちょっとやそっとのミスが自分の価値を下げるとは思いません。

失敗を怖れることがないので、緊張しすぎることもなく、かえって失敗しなくなるのです。

しかし、私は自己評価が低く、「絶対にミスしないようにしよう」と、常に身構えている状態でした。

私にとって、失敗とは「直ちに自分の価値を徹底的に下げる恐ろしいもの」でした。

失敗を怖れるあまりに緊張し過ぎ、その恐怖が脳の中の「偏桃体」という部位に伝わり、交感神経が異常に活発し、音楽書痙を引き起こしていたのです。

脳の中の「偏桃体」という部位は、恐怖や不安をキャッチすると「闘争か逃走」モードに入り、自律神経が変調を来して交感神経が異常に活発になったり、副腎髄質からアドレナリンやノルアドレナリンが分泌したりします。

つまり、音楽書痙の原因は「自己評価が低すぎるために失敗を極度に恐れたこと」でした。

音楽書痙の治療

したがって、音楽書痙の治療は「自分を好きになって、失敗を極度に恐れなくなるようにすること」です。

どうやって自分を好きになるかというと、「○○な自分はダメだ」「○○じゃない自分はダメだ」という意味のないダメ出しを止めることです。

「楽器演奏を失敗した自分はダメな人間だ」と自分を責めるより、「失敗することなんて誰にでもある。そんなことで自分を責める必要はない」と考え方を変えることです。

実際、プロの音楽家だって本番のステージで失敗することもあるそうですし、趣味で楽器演奏を習っている私が失敗したからと言って、それで自分を責める必要なんて全く無いのです。

このことが理屈ではなく「身体で」分かるようになると、失敗を極度に極度に恐れることが無くなります。

不安や恐怖を脳がキャッチしなくなると、自律神経が変調を来すこともなくなり、音楽書痙の症状も治まっていきます。

私の場合、治療を開始してから3か月後くらいのステージで、両手足の激しい震えがピタリと止まりました。

このときの驚きと喜びは、今でもはっきりと覚えています。

「あんなに激しく震えていた両手足が震えなくなった!」「信じられない!夢みたいだわ!」と、自分で自分の変化が信じられない思いでした。

手足の震えが止まって何よりも嬉しかったこと、それはブルブル震える脚をごまかすために着ていたロングドレスが必要無くなり、ひざ丈のワンピースが着られるようになったことです!

さらにもう1つ、腕がブルブル震えなくなったので、両手をお腹のところでギュッと結んでごまかす必要が無くなり、まるでプロの声楽家のように、手をひらひらと動かして、手で歌の表現を出すことができるようになったことです。

音楽書痙とは無縁の人にとっては、私の嬉しい気持ちを理解することはできないことでしょう。

でも、音楽書痙で悩んでいるあなたには、ぜひ私と同じ喜びを味わってもらいたいと思います。

「演奏中に腕の震えが止まりません・・・」

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