舞台俳優Mさんの痙性斜頸治療記録

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舞台俳優Mさんの痙性斜頸治療記録

舞台俳優Mさんの痙性斜頸治療記録

舞台俳優のMさんは、2012年5月頃、首の右側に違和感を覚えるようになりました。

気になったMさんは、あちこちの病院を受診しました。

その結果、神経内科の医師から「痙性斜頸」と診断されました。

そのときは精神安定剤を処方されましたが、薬を飲むことに抵抗のあったMさんは、1度飲んだだけで服用を止めました。

その後、催眠療法、鍼、カイロプラクティック等の治療を受けましたが、Mさんの痙性斜頸は一向に改善されませんでした。

今では、一人で家にいるときでも、首が右側に引っ張られてしまうそうです。

困り果てたMさんは、痙性斜頸の治療法についてネットで検索しているうちに私のサイトへとたどり着きました。

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Mさんの痙性斜頸の原因ーストレス

私は、Mさんに痙性斜頸の原因と思われる、ストレスやプレッシャーに心当たりがあるかどうかを尋ねました。

すると、Mさんは、痙性斜頸発症時に感じていた様々なストレスやプレッシャーについて話してくださいました。

Mさんは、劇団のトップを務めるという、責任の重い立場にいました。

Mさんの年齢や芸歴から考えると、Mさんは「ベテラン」の存在です。

ベテランともなれば、役者としても脂が乗ってきて、役者業が楽しくてたまらないはずです。

しかし、Mさんは、新人の役者の台頭に焦りを感じていました。

年齢が違えば、役者として出す「味」もまた変わってきます。

Mさんには、Mさんしか出せない役者としての「味」があるはずです。

ところが、Mさんは「ないものねだり」のように、自分と若い役者とを比較して、焦ってプレッシャーを感じていました。

Mさんのようにありのままの自分を肯定できない人は、子供の頃の両親との関係に原因があります。

そこで、私はMさんの子供の頃のお話をお伺いしました。

Mさんのご両親は共働きでした。

Mさんには、Mさんを長男として、2人の弟さんがいました。

ところが、Mさんの弟さんは、仕事で忙しいお母様に反発するようになりました。

やがて、「ヤンチャ」をするようになってしまったそうです。

あるとき、弟さんが起こした事件のせいで、家に警官が訪れたことがあるそうです。

そのとき小学生だったMさんは、そのときのことに強いショックを受けました。

当然、Mさんのお母様も強いショックを受け、泣き崩れてしまいました。

その頃から「長男のオレがしっかりしなきゃ」と思い込むようになりました。

成長したMさんは、ひょんなことから役者の道を歩むことになりました。

弟さんたちのヤンチャも治まり、Mさんも弟さんも今ではそれぞれ家庭を持っています。

成人して、家庭を持つようになったら、もう「長男」としての役割からは解放されてもいいはずです。

しかし、Mさんの潜在意識には、「長男のオレがしっかりしなきゃ」という思いが強く刻み込まれていました。

役者としての自分の能力に限界を感じていたMさんは、「しっかりしなきゃ」という思いが強すぎるあまりに、痙性斜頸を発症してしまったのです。

人間の脳は、何らかの「恐怖」や「プレッシャー」などのストレスを感じ取ると、様々なストレス反応を起こします。

生体にストレッサーがかかると様々な生体反応が生じる。

ストレッサーが引き金となる生体反応のうち、視床下部-下垂体-副腎系(HPA系)を介した内分泌反応は様々な精神疾患との関連が示唆されている。

ストレス負荷により視床下部から副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)が分泌されると下垂体前葉からの副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の分泌が促進される。

ACTHは副腎皮質を刺激し、コルチゾールの分泌を促進する。

HPA系の機能調節異常は、海馬神経細胞の萎縮を引き起こすこと、うつ病や心的外傷後ストレス障害(PTSD)と関連することが示唆されている。

出典:「ストレス」脳科学辞典

Mさんの脳は、「これ以上役者を続けることは、自分の能力の無さを露呈することになる。そうすると、『優秀な役者でない自分には価値が無い』という恐れに繋がる」というプレッシャーを感じて、ストレス反応を起こしました。

そして、そのストレス反応の結果として痙性斜頸を起こしたのです。

Mさんの痙性斜頸の治療

Mさんの痙性斜頸を治療するためには、弟さんの起こした事件で受けたショックを癒し、役者としての才能に自信をつけさせ、「長男のオレがしっかりしなきゃ」という思い込みを外す必要があります。

役者としての才能に自信をつけさせることで、新人の台頭に焦りを感じなくなります。

また、弟さんが起こした事件のトラウマを癒すことで、「長男のオレがしっかりしなきゃ」というプレッシャーも消えます。

焦りやプレッシャーが消えることで、ストレス反応が起こらなくなり、結果として痙性斜頸が治ります。

Mさんからお話をお伺いした私は、Mさんが弟さんが起こした事件で受けた強いショックを心理療法で癒しました。

Mさんに目を閉じてもらい、弟さんの事件のことを思い出してもらいました。

すると、Mさんの身体が、怒りでブルブル震え始めました。

私は、それまで穏やかな口調で話していたMさんの突然の変化に驚きました。

しかし、この激しい怒りこそが、Mさんに痙性斜頸を起こさせていたのだ、と確信しました。

小学生の頃から長年Mさんの潜在意識に抑圧されてきた「怒り」の感情が、形を変えて痙性斜頸という症状を起こしていたのです。

私は、心理療法でMさんが長年抑圧してきた「怒り」の感情を癒しました。

十分に「怒り」の感情を癒したことで、Mさんの表情はホッとした、穏やかなものになりました。

長年抑圧されてきた「怒り」の感情が癒されることで、Mさんの脳もストレスを感じなくなるはずです。

ストレスを感じなくなることで、Mさんの痙性斜頸は治ります。

カウンセリング後、Mさんは「痙性斜頸の原因が、そんな子供の頃にあったんですね。でも、言われてみれば、自分でもそんな気がします。痙性斜頸を、自分がもっと成長するために神様が与えた試練だと思って頑張ります」と仰っていました。

Mさんが全ての痙性斜頸の原因を癒し、役者としてさらに一回り成長したとき、Mさんは活躍の幅をかつてないほどに広げていることでしょう。

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Mさんの痙性斜頸の治療まとめ

■ Mさんの痙性斜頸の原因は、子供の頃の母親と弟たちとの関係と、役者としての才能に対する自信の無さにあった。

■ 「長男のオレがしっかりしなきゃ」という焦りや、自分の務めを果たせないのでは?というプレッシャーから、痙性斜頸を発症した。

■ 痙性斜頸の治療は、Mさんに役者としての才能に対し自信をつけさせ、「長男のオレがしっかりしなきゃ」というプレッシャーを消すことで、Mさんにストレスを感じさせないようにすること。

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