ギタリストNさんのフォーカル・ジストニア治療結果報告

2020年1月16日

フォーカル・ジストニアに悩むフラメンコギタリストのNさんを心理療法で治療してから、3年が経ちました。

関連記事:ギタリストNさんのフォーカル・ジストニア治療記録・1

関連記事:ギタリストNさんのフォーカル・ジストニア治療記録・2

私がフォーカル・ジストニアに悩む音楽家を治療するときは、初回のカウンセリング時のみ、私がセラピーを施します。

2回目以降は、ご自身で治療を行ってもらいます。

なぜ、ご自身で治療を行って頂くかというと、

1.原因となるトラウマやコンプレックスが多すぎるため、時間も費用もかかり過ぎる。

2.自分で自宅でリラックスしながら行う方が、よりセラピーの効果を発揮できる。

という、2つの理由からです。

したがって、Nさんには今回3年ぶりに連絡させて頂きました。

なぜ、3年ぶりかというと、一般的に目立ったトラウマやコンプレックスをセラピーで治療し、その効果が表れるのに、3年はかかってしまうからです。

治療を開始してすぐ、クライアントの皆さんが異口同音に「こんなにもたくさんのトラウマやコンプレックスが自分の潜在意識の中に隠れていたなんて、驚きました!」と仰います。

普通、トラウマやコンプレックス等の不愉快な感情はできるだけ潜在意識の中にしまっておこうとします。

潜在意識の中に不快な感情をしまいこんでいる間は、不快な気持ちから逃れられるからです。

しかし、この行為は「一時保管」にしか過ぎないので、知らず知らずのうちに潜在意識の中に不快な感情がドンドン貯めこまれていきます。

心理療法を行って初めて「こんなにもトラウマやコンプレックスが隠れていたんだ!」と驚くのは、そういう理由があるからです。

3年前に初めてのセッションを行って以来、ギタリストのNさんも様々なトラウマやコンプレックスと向き合い、それらの不愉快な感情を浄化し、乗り越えられてきたようでした。

以下は、Nさんからのご報告です。

「こんにちは。
はじめまして、N です。
フォーカルジストニアのフラメンコギタリストです。
この12月、約8年ぶりに人前で演奏をいたしました。

私の個人的な経験ですが、少しでも皆さんのお役に立てればと思い投稿することにしました。

スペインに13年程暮らし、当時はレストランや結婚式などでも弾かせていただいておりました。
2013年秋、手の不調に気付きました。最初は何回か患ったことのある腱鞘炎か何かだと思いましたが、3ヶ月休んでも調子が戻らず、その時に練習量を増やしたのが最後、、見る見る症状が悪化していきました。
この間、ずっとインターネットで症状を検索しているうちにフォーカルジストニアの記事を発見。
全く同じ症状でしたので、疑う余地はありませんでした。
この頃はギターを抱えると右手が震え始め、爪弾くのはもちろん、リズムをカッティングするのも難しい状態です。
日常生活の中でも、例えば鉛筆で字を書く。
PCでタイピングをする。
ボタンをとめる。
わさびなどのチューブをしぼる。
なども難しい状態でした。

2015年1月に帰国。
某大学病院のフォーカルジストニア専門外来に通い始めますが、同年3月に他の治療法を探すことを決心します。
個人的な意見に過ぎませんが全体的に納得感が得られませんでした。

それからは、たくさんの治療法を試しています。
鍼灸、漢方、整体、マッサージ、ヨガ、霊気、瞑想合宿、そしてシャーマンにも見てもらいました。笑
その中で、リハビリを中心にフォーカルジストニアと向き合っていらっしゃるピアニストの先生のもとへ通っていたのが、川畑先生との出会いを導きました。

2016年の春、前述したピアニストの先生が企画した「フォーカルジストニア研究会」のような場に川畑先生も参加されておりました。
患者、医者、鍼灸師、大学教授、などのみなさんが集まる有意義な会です。
その後、すぐに3回ほどセッションをしていただき、過去に受けた心のトラウマにコントロールされている状態を意識できるようになりました。

トラウマの観察をすることから、「完璧主義」「自意識過剰」この2つのバランスが悪いことを心から認識できたことは、最初の大きな一歩だったと思います。
たびたび過度の緊張が身体や呼吸に影響をあたえていたことを自覚できるようになり、少しずつではありますが、ものごとをより「リラックス」して受けとめられるようになった気がします。。
トラウマを克服できたかどうかはわかりませんが、今は、心身が緊張し始めた時に「実は、周りの人々は私にそんなに興味を持っていないのだから、自分の好きなことをもっと楽しめばいい」という考えが湧くようになりました。
以前より、ずっと爽やかな気分です。

引き続き、心理療法以外でもいろいろな治療を試していますが、特に「リハビリ」は今でも毎日続けています。
力をできるだけ抜いて、どれだけリラックスした状態で、身体、指を動かせるか、ということを意識して行っています。

1月で帰国からちょうど5年になります。
手首が安定し、リズムをカッティングすることができるようになりました。
家やパーティーで弾き語りをして楽しみ、フラメンコの踊り伴奏も再びできるようになりました。
メロディーラインを弾くことは未だ難しいですが、できる日が来ると心から信じられるようになりました。

フォーカルジストニアとわかった時の絶望は今でも忘れません。

しかし、今、自分を見直す本当に良い機会が与えられたのではないかと、そう思えるようになりました。

現在、絶望の底にいる方もたくさんいらっしゃると思います。。
本当に私個人の小さな体験談ですが、ほんの少しでも希望を見つけてくだされば、嬉しいです。 

みなさんの幸せを祈って。。」

フォーカル・ジストニアを治療したことで現れた精神的変化

フォーカル・ジストニアを治療したことでNさんに現れた精神的な変化についてご注目して頂きたいと思います。

  • 「「完璧主義」「自意識過剰」この2つのバランスが悪いことを心から認識できた」
  • 「ものごとをより「リラックス」して受けとめられるようになった気がします」
  • 「以前より、ずっと爽やかな気分になった」
  • 「人は、自分のことを注目している訳ではないのだから、自分が好きなことをもっと楽しめばいい」
  • 「自分を見直す本当に良い機会が与えられたと思う」

上記のNさんの精神的変化にご注意ください。

つまり、以前のNさんは

  • ものごとをリラックスして受け止めることができなかった
  • 爽やかな気分にはなれなかった
  • 他人が自分のことを注目していると思い、心から好きなことを楽しめなかった

精神状態にあった、ということです。

この精神状態は、一言でいうと「自分を肯定していない」状態です。

自分を肯定できていないと、自分のやることなすことに自信が持てず、これでいいのだろうかと常に緊張感が漂います。

ちょっとのミスも許せず、完璧主義に陥りがちになります。

事実、以前のNさんも「『完璧主義』『自意識過剰』この2つのバランスが悪いことを心から認識できた」と告白されています。

完璧主義が上手くいっているうちはいいのですが、失敗すると完璧主義者はトコトン落ち込みます。

そして、失敗を恐れるあまりにフォーカル・ジストニアを発症してしまうのです。

したがって、フォーカル・ジストニアの治療は、自分を肯定できなくなった原因を探り、心の傷を癒し、自分を肯定できるようにすること以外にあり得ません。

Nさんは、3年間の治療を経て、再び自分を肯定できるようになりました。

演奏の失敗を恐れることがなくなったので、Nさんのフォーカル・ジストニアの症状は改善されていったのです。

Nさんは、「自分を見直す本当に良い機会が与えられたように思う」と仰っています。

Nさんが私のもとを訪れる前に受けたあらゆる治療法・・・西洋医学、鍼灸、漢方、整体、マッサージ、ヨガ、霊気、瞑想合宿、そしてシャーマンのいずれも、Nさんが再び自分を肯定できるようになる手助けはできませんでした。

唯一、私の治療をもってのみ、Nさんは演奏家としての人生を再び歩み始めることができるようになったのです。

「自分を肯定できるようになりたいです」

そんな希望をお持ちの方は、無料相談からどうぞ。

>>>無料相談のお申し込みはコチラから