イップスの脳科学的原因

2019年9月22日

イップスの脳科学的原因

「イップス」とは、野球、ゴルフ、テニス、ダーツなどのスポーツで、自分の意志を無視して手が勝手に動くことです。

春になれば、野球の開幕戦で、有名人やタレント、アイドルが「始球式」でピッチングをします。

彼ら、彼女らは、プロの野球選手ではないのですから、始球式で思いっきり暴投したり、ノーコンでキャッチャーに届かなかったりします。

ピッチングがズレまくって見ている人を笑わせてくれることも、始球式の「お楽しみ」です。

しかし、ときに「高校生の頃に野球をやっていた」という、全くのド素人ではなく、ある程度腕に覚えのあるタレントが始球式に参加することがあります。

彼らは、始球式の練習では、「昔取った杵柄」で、華麗にピッチングを決めています。

しかし、本番の始球式となると・・・

タレントが投げた球は暴投して、あらぬ方向へ飛んでいきます。

そして、球場に集まった野球ファンをドッと湧かせた後、そのタレントは恥ずかしそうにピッチャーマウンドからスゴスゴと退場しました。

私は、この光景を見ながら、「いくら、昔野球をやっていたからと言って、やっぱり本番になると緊張してしまうんだな・・・」と思っていました。

ところが、プロのスポーツ選手でもこの「イップス」に悩む人が結構いるようです。

関連記事:「藤浪投手とイップス」

始球式で1度きりのピッチングなら笑い話で済みますが、プロ野球選手はそうも行きません。

私は、イップスの原因はあがり症と同じだと思います。

イップスの原因=失敗恐怖症

あがり症の人は、「たくさんの人が見ている前で失敗すること」を何よりも恐れています。

脳の偏桃体が「発表会でたくさんの人を前にして歌や楽器演奏を行うこと」=「愛される価値が失われる、恐ろしい行為」と判断します。

すると、偏桃体の持つ「闘争か闘争」モードにより、全身に「逃げろ!」という指令を出します。

「逃げろ!」という指令が下されると、脳内の神経伝達物質の1つであるノルアドレナリンが分泌されます。

ノルアドレナリンが分泌されると、骨格筋の血管が拡張します。

また、ノルアドレナリンが分泌されることで、身体は「闘争」モードに入り、身体の筋肉が硬直します。

そして、ピッチングしようとすると、腕の筋肉が硬直して、球があらぬ方向へ飛んで行くのです。

1度、こういった体験がトラウマになると、次に球を投げようとすると、「また、暴投したらどうしよう?」と、不安な気持ちになります。

すると、偏桃体がその不安な気持ちをキャッチして、さらにノルアドレナリンを分泌します。

ノルアドレナリンがさらに分泌されることで、さらに身体の筋肉が硬直します。

こうして、「イップスの無限ループ」が完成します。

関連記事:あがり症の無限ループ

イップスの治療=失敗恐怖症を治す

私も、自分がひどいあがり症だと分かった時はあがり症の原因が全く分からず、「また、あがったらどうしよう?」と不安に思えば思うほど、あがり症が悪化するという悪循環に襲われました。

しかし、心理療法で「いつも完璧でなくても大丈夫」「1度失敗したからと言って、いつも失敗する訳では無い」という正しい考えを脳に植え付けることで、あがり症は治りました。

また、失敗恐怖症を治したことで、すぐにクヨクヨする性格も治りました。

もし、あなたもイップスでお悩みでしたら、
「いつも完璧でなくても大丈夫」「1度失敗したからと言って、いつも失敗する訳では無い」 という正しい考えを脳に植え付けてください。

失敗を必要以上に恐れなくなることで、イップスは治ります。

「イップスの無限ループにハマってしまいました・・・」

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