藤浪投手とイップス

2020年5月5日

藤浪投手とイップス

藤浪投手とイップス

阪神タイガースの藤浪晋太郎投手が、2017年8月16日の対広島戦で相手選手の左肩にボールを直撃、さらに別の相手選手の左肩に直撃、またさらに別の相手選手の頭部付近を通過と、計7つものデッドボールを連発して降板させられました。

プロ野球選手の投げる球は、時速144㎞も出るそうです。

そんなボールが相手選手の身体に当たれば、一歩間違えば大ケガに繋がりますよね。

藤浪投手自身は否定しているそうですが、スポーツ紙によると、この症状を「イップス」と呼ぶそうです。

イップスとは?

イップスとは、私たちにとってのあがり症やフォーカル・ジストニアのようなもので、精神的原因によりスポーツの動作に支障をきたし、自分の 思い通りのプレーができなくなる運動障害のことを言うそうです。

ネットで得た情報によると、2017年4月4日の対ヤクルト戦で、相手選手の頭部に藤浪投手のボールが直撃してしまい、両軍が大乱闘になったときから、右打者の内角を責められず、藤浪投手の大乱調が始まったようです。

私の考えでは、藤浪投手のイップスの原因は「失敗恐怖症」だと思います。

失敗恐怖症とは、読んで字のごとく「失敗することを極端に恐れること」です。

藤浪投手の場合は、ピッチャーですので「投球恐怖症」「ピッチング恐怖症」ですね。

おそらく、4月の対ヤクルト戦で、相手選手の頭部にデッドボールを投げてしまったことがトラウマとなってしまったのだと思います。

イップスが起きるメカニズム

マウンドに立ち、相手選手と対峙し、投球しようと構える度にそのときのトラウマが甦ります。

そして、「また、あのときみたいに相手選手の頭部にボールが直撃してしまったら・・・」「そして、両軍交えての大乱闘が起きたら・・・」と、恐怖に脅えてしまったのでしょう。

脳は恐怖を感じれば感じるほど、異常な身体症状を起こします。

脳の中の「扁桃体」という部位が、過去の経験と照らし合わせて、現在の状況を「危険か、そうでないか」を判断するとされています。

そして、扁桃体が「危険だ」と判断すると、副腎髄質からアドレナリンやノルアドレナリンが分泌されます。

そして、ノルアドレナリンの過剰分泌により、手が震えます。

藤浪投手が「また、あのときみたいにデッドボールを投げてしまったら・・・」と恐怖に脅えれば脅えるほど、ノルアドレナリンが過剰分泌されて再びデッドボールを投げてしまいます。

そして、失敗の経験を重ねれば重ねるほど、投球恐怖症は重症化します。

こうして、藤浪投手は「イップスの無限ループ」にハマってしまったのだと思われます。

関連記事:あがり症の無限ループ

藤浪投手のイップスの治療

私も「あがり症の無限ループ」にハマってしまった経験があるので(^^;、藤浪投手の「イップスの無限ループ」がどれ程恐ろしいか、容易に想像がつきます。

藤浪投手が「イップスの無限ループ」から脱出し、また1軍で活躍できるようになるには、4月の対ヤクルト戦で、相手選手の頭部にデッドボールを投げてしまったときのトラウマを癒すことです。

そして、「1度失敗したからと言って、いつも失敗する訳ではない」という自信を心理療法で植え付けることです。

そうすれば、右打者の内角を躊躇なく責められるようになることでしょう。

「イップスの無限ループにハマってしまって、もう何年も抜け出せません・・・」

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