歌手Mさんの発声時頸部ジストニア治療記録

2022年7月24日

Mさんは、元々は作曲家として音楽活動をスタートしました。

歌手のために作曲しているうち、自分でも歌いたくなり、歌手としての勉強を始めました。

ところが、あるとき歌唱時に声が出なくなるという、発声時頸部ジストニアの症状に悩まされるようになりました。

そして、ネットで検索しているうち、私のサイトと出会いました。

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Mさんに、発声時頸部ジストニア発症時に何かストレスやプレッシャーに見舞われるようなことはなかったかどうかを尋ねました。

すると、Mさんは原因と思われる様々な出来事を話してくださいました。

Mさんによると、自身が育った家庭において、父親や母親との葛藤があったそうです。

Mさんのお父様は横暴な方のようで、よくTさんに暴言を吐いたり、Tさんが嫌がるようなことを言ったりしたそうです。

Mさんのお母様は、ときにそんな父親からTさんのことをかばってくれました。

しかし、Mさんにとっては、お母様が自分をかばってはくれたものの、不十分だと感じていました。

これらのことが原因で、Mさんは自尊心を失ってしまいました。

そして、仕事上でも、チャンスをモノにすることができず、足踏みをしてしまうようなところがありました。

発声時頸部ジストニアは、そんな自分にイライラして、ストレスが溜まったときに発症したそうです。

Mさんに限りませんが、フォーカル・ジストニアを発症してしまう音楽家は、フォーカル・ジストニア発症時に「仕事やプライベートにおいて、様々なストレスを抱えていた」という特徴があります。

大人になれば、仕事やプライベートで直面するストレスやプレッシャーも、根深く深刻なものになる傾向があります。

フォーカル・ジストニアを発症しない音楽家も、フォーカル・ジストニアを発症してしまう音楽家と同様に、仕事やプライベートで様々なストレスをもたらす場面に直面します。

なぜ、フォーカル・ジストニアを発症する・しない音楽家に分かれてしまうのでしょうか?

その理由は、「自分を肯定しているか・いないか」の差です。

フォーカル・ジストニアを発症しない音楽家は、様々なストレスをもたらす場面に直面しても、それがダメージになることはありません。

元々自分を肯定しているので、たとえどんなに強いストレスやプレッシャーをもたらすような場面に遭遇したとしても、「自分の価値は、何があっても揺らがない」という自信があるからです。

これに対して、Mさんのように自分を肯定できていない音楽家が強いストレスやプレッシャーに直面すると、「これ以上、自分の価値が下がるようなことがあったら、どうしよう?」という恐れを抱えてしまいます。

「怖れ」は、無視したり放置したりすればするほど、「増大・増強・膨張」する性質があります。

フォーカル・ジストニアの症状が年々悪化するのは、この「怖れ」の性質のためです。

Mさんからひととおりお話をお伺いした私は、Mさんがご両親との間で抱えていた様々な葛藤を心理療法で癒し、仕事に対する自信の無さを心理療法で解消しました。

すると、Mさんは、「あぁ!さっきまで感じていた『喉の違和感』が消えました!」と驚かれました。

Mさんによると、歌う時に喉の辺りに「重苦しい」という感覚があったそうです。

この重苦しさの正体は、Tさんが抱えていた「怖れ」です。

しかし、「怖れ」を心理療法で癒したことで、その「重苦しさ」が消えたのです。

私が行う治療は、Mさんやシンガー・ソングライターのTさんのように「その場で効果を確認できる」という即効性が特徴です。

私から言わせれば当たり前なのですが、「正しい治療法」だからです。

「不思議ですね。『怖れ』を消すことで喉の違和感が消えるなんて」と、Mさんは「心と身体」の相関関係に深く感心されたご様子でした。

Mさんの葛藤は大分根深いもののようでしたので、残りの原因はご自分で治療してもらうことにしました。

Mさんが全ての「怖れ」から解放されたとき、発声時頸部ジストニアが完治することはもちろん、仕事やプライベートでも、様々なことが上手くいくようになることでしょう。

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