フォーカル・ジストニアの治療ー本音で生きる

2020年5月3日

フォーカル・ジストニアの治療ー本音で生きる

フォーカル・ジストニアの治療

最近、「本音ノート」なる秘密のノートを作成しました。

その本音ノートに、人や物に対する「本音」を書いておくのです。

たとえば、「本当は、○○をやりたい」「本当は、○○をやりたくない」「本当は、○○さんみたいな人が好き」「本当は、○○さんみたいな人が大嫌い」等です。

なぜこんなことを始めたかと言うと、「本音で生きるのが1番」という当たり前の事実に気がついたからです。

フォーカルジストニアのクライアントと面談しているうちに、あることに気が付きました。

それは、「クライアントは、子どもの頃にありのままの自分を受け入れてもらえる環境にいなかった」ことです。

たとえば、あるクライアントの母親は、始終ガミガミと子どもにダメ出しをしていました。

また、あるクライアントの母親は、いつも子どもの心を無視していました。

母親によるこれらの行動が子どもに与えるメッセージとは、

「ありのままのあなたは、お母さんにとって何の価値も無い」

というものです。

子どもにとって、母親は絶対的な存在です。

その絶対的な存在である母親から、「ありのままのあなたは、お母さんにとって何の価値も無い」というメッセージを突き付けられることは、死刑宣告にも等しいものです。

そんな「死刑宣告」にも等しいメッセージを母親から突き付けられた子どもは、「自分が自分であること」に絶望します。

そして、絶望した子どもは、子どもなりに「こうすれば、お母さんは自分を愛してくれるだろう」と、知恵を絞ります。

ある子どもは、勉強を頑張って常に優等生でいようとします。

また、ある子どもは、常に周囲のことに気を配ります。

そうこうしているうちに、自分を犠牲にして生きるのが当たり前になります。

やりたくないことをやらなければいけない、と思い込んだり、やりたいことをガマンして諦めたりします。

そして、本音を偽り続けていくと、何が本音だか、自分でもよく分からなくなります。

そうして自分を偽り続けた結果、内心と外心が著しく乖離し、それがストレスとなって、指が曲がるのです。

よく、「日本人は、『本音』と『建前』を使い分ける民族だ」と、外国人から指摘されることがあります。

日本は基本的に単一民族で構成されている国ですから、周囲との和を重んじるところがあります。

いつも本音をむき出しにしていたら、周囲と軋轢が生じることがあります。

「空気が読める人」が尊ばれ、「空気が読めない人」が蔑まれるのも、日本社会の特徴の一つです。

しかし、自分でも「これは本音」「これは建前」と、本音と建前を使い分けている自覚があるときは、さほどストレスは溜まりません。

問題なのは、「自分の本心にウソをつくこと」です。

フォーカル・ジストニアの原因ー「自分の本心にウソをつくストレス」

世の中にはいろんなストレスがあります。

たとえば、対人関係のストレスとか、仕事のストレスとか、通勤ラッシュのストレスとかです。

しかし、「自分の本心にウソをつくこと」が、この世で最も強いストレスであると、私はカウンセラーとして断言できます。

対人関係のストレスとか、仕事のストレスとか、通勤ラッシュのストレスとかは、自分でも「苦痛だ」と自覚していますし、他人にグチをこぼしもします。

グチをこぼすことで、ストレスはある程度「ガス抜き」ができます。

しかし、自分の本心にウソをついている場合は、本人は「苦痛だ」と自覚していません。

そのため、グチをこぼすことも無いし、「ガス抜き」をすることもありません。

その結果、知らず知らずのうちにストレスがドンドン溜まります。

そして、溜まり続けたストレスが、膨らんだ風船のように、ある日「パチン!」とはじけます。

その膨らみ続けた風船が弾け飛んだ結果が、フォーカル・ジストニアなのです。

「優等生タイプ」がフォーカル・ジストニアを発症する理由

「フォーカル・ジストニアの症状の強さ」と、「ストレスの強さ」、「抑圧した感情の強さ」、「抑圧したことをさらに否定する度合いの強さ」は、全て比例します。

フォーカル・ジストニアを発症する人は「真面目、完璧主義、優等生タイプ」の人が多いと聞きます。

「良い子」のフリを止められない、優等生タイプの人は手に負えないほどのストレスが溜まっている危険性があります。

ですから、皆さんも「本音ノート」を作成して、「一体、自分の本音は何だろう?」と考えて欲しいのです。

どんなにドス黒い本音でも、どんなに高望みな本音でも、それが本音なら、自分を偽る必要はありません。

誰に見せる訳でもないのですから、ありのままの自分の本音を吐いてもらいたいのです。

子供の頃から本音を偽るのが習慣になってしまった方は、「いったい、自分の本心って何だろう?」と、考え込んでしまうかも知れません。

しかし、少しずつ「本音ノート」にありのままの自分の本音を綴ることで、自分の本心が見えてくるはずです。

そして、「本当は、○○をやりたいと思っていたんだ」「本当は、○○をやりたくないと思っていたんだ」と、自分の本音を認めてあげることで、気持ちがスーっとラクになります。

「本音で生きる」ことがスタンダードになっている頃、フォーカル・ジストニアは完治していることでしょう。

「自分の本心が何だか分かりません・・・」

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