フォーカル・ジストニアの原因ー指の捻じれは、心の捻じれ

2019年8月18日

「部屋の乱れは、心の乱れ」と、拙著「黄金のリンゴ」で主人公の山花マモル君がつぶやくシーンがあります。

この言葉の意味は、「心が乱れていると、整理整頓ができなくなる」という意味です。

ですから、不要な服やものを断捨離する前に、心を整理整頓しましょう、という勧めです。

これをフォーカル・ジストニアに当てはめると、「指の捻じれは、心の捻じれ」と言えます。

この言葉の意味は、「フォーカル・ジストニアを治療するためには、心の捻じれを先に治療しましょう」という意味です。

ストレスは、内心と外心が一致しないところに生じます。

日本人は、とかく「本音と建前」を使い分けたがる傾向があると、外国人から時々指摘されることがあります。

これは、日本人特有の「和を持って尊しと為す」精神から来ているところもあるかも知れません。

確かに、いつも本音むき出しでは、時に衝突することもありますよね。

そこで、皆さんも上手に本音と建前を使い分けているだろうと思います。

クライアントの皆さんに共通するのは、子供の頃に自分の正直な気持ちを打ち明けられず、抑圧していた傾向があることです。

こういう人は、自分の気持ちを素直に表現できないところがあります。

たとえば、本当は誰かに対して「あの人は苦手だ」と思っていても、その気持ちをグッと飲み込んでしまいます。

そして、苦手な人からも好かれたくて、つい愛想をふりまいてしまいます。

たとえば、ガミガミうるさい上司Aさんに対して、部下Bさんが内心ではウンザリしているとします。

それでも上司ですから、部下が面と向かって上司と話をするときは、感じよく、愛想よく振舞います。

しかし、心の中では「ガミガミうるさいんだよ!」と不満に思っています。

こういうとき、本人は「本音と建前」を使い分けている自覚があります。

ストレスは溜まるかもしれませんが、仕事帰りに同僚とお酒を飲みながらグチでもこぼせば、スッキリします。

このように、自分でも「これは本音、これは建前」と使い分けている自覚がある方は、内心と外心が捻じれていません。

問題なのは、「これが自分の本音だけど、本音に向き合うのが怖いから、ムリヤリ建前を本音だと思いこもう」とすることです。

今度は「ガミガミ口うるさい上司Aさん」と部下Cさんの例で考えてみましょう。

Cさんも同じように内心では「ガミガミ口うるさい上司」に対してウンザリしています。

しかし、上司から嫌われてしまうのが怖くて、Cさんは本気で上司のAさんを好きになろうとしています。

それどころか、「いいや、自分は上司のAさんのことを尊敬している」とまで思い込もうとしています。

この状態が、内心と外心が思いっきり捻じれている状態です。

本当は嫌いなのに、会社での立場を考えて、苦手な上司のことを尊敬しようとしている状態は、思いっきりストレスが溜まります。

その結果、捻じれた内心が行き場を失い、ジストニアとなって指が捻じれまくるのです。

ストレスが溜まると、ノルアドレナリンとドーパミンが過剰放出され、アセチルコリンが低下します。

ドーパミンとアセチルコリンのバランスが崩れると、フォーカル・ジストニアが発症します。

私が行う治療は、ただ捻じれた内心と外心を一致させることだけです。

どのような、向き合いたくない本音であっても、全て受け入れて、認めてあげて下さい。

内心と外心が一致すれば、ストレスは生じません。

したがって、ドーパミンやアセチルコリンのバランスも正常に戻ります。

そうすれば、指の捻じれは解消され、ジストニアは完治へと向かうでしょう。

「何が自分の本心なのか、分からなくなってしまいました・・・」

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