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あがり症も同じですが、フォーカル・ジストニアも放置しておくと、どんどん悪化します。

当たり前ですが、「原因」を癒していないからです。

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私は、自分がひどいあがり症だと分かったときは、素人考えで「場数を踏めば治るだろう」と思いました。

しかし、その結果は、良くなるどころか年々悪化するばかりでした。

さすがに6年目のある日、「場数を踏めば、いいってもんじゃないな」という真実に、ふと気が付きました(^^;。

 

そこで、自分で心理学やカウンセリング、セラピーの勉強を始めました。

ある日、「フォーカシング」という心理療法の研究を始めました。

その「フォーカシング」が、私にあがり症の原因を教えてくれました。

 

あがり症の原因は「視線恐怖症」「対人恐怖症」「失敗恐怖症」「あがり恐怖症」の4つです。

そして、これら4つの恐怖症の根っこには過去の事件で受けた「心の傷」があります。

この「心の傷」が、「過去にとてもイヤな思いをしたから、私を癒してほしい」と、あがり症の症状として訴えてくるのです。

 

たとえば、観客の視線に恐怖を感じる「視線恐怖症」ですが、これは私が小学1年生のとき、見ず知らずの上級生女子二人組から突然因縁をつけられた事件が原因でした。

私が観客の視線に殺されそうな恐怖を感じているとき、私の脳に刻み込まれた「上級生の視線が怖い」という心の傷が甦っていたのです。

ですから、いくら場数を踏んでも、あがり症は治らなかったのです。

 

フォーカル・ジストニアが年々悪化する理由も、これと同じだと思います。

ジストニアのピアニスト」で、「上手く弾けなかったら、どうしよう?と思ってから右手が動かなくなった」と、ピアニストさんが告白されていました。

この場合は、失敗恐怖症がベースになっています。

 

失敗恐怖症の原因は非常に複雑なので、個別にカウンセリングしてみないと何とも言えません。

確かなことは、「脳は恐怖を感じると、身を守るために人体に異常な症状を起こさせる」ということです。

ですから、ピアニストさんから恐怖を取り除かない限り、彼の右手はねじれたままでしょう。

 

現状において、フォーカル・ジストニアの治療に対しては、運動療法など、外側からのアプローチが多いようです。

でも、それは「脳の働き」という観点から考えたとき、残念ながら「百害あって一利なし」なのです。

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私が観客の視線が怖いと思うとき、脳は「また、小学1年生のときと同じような目に遭ったら大変だ。似たような状況を避けなければいけない」と思っています。

脳は、視線恐怖症を起こさせることで、私を守っているつもりなのです。

私が心理療法で小学1年生のときに受けた「心の傷」を癒した後、視線恐怖症は治りました。

ついには、観客一人ずつと、しっかりアイコンタクトできるようになったのです。

 

もし、私が視線恐怖症を治そうとして、せっせと場数を踏んでいたら、どうなっていたでしょう?

きっと、私の脳は「あの時と同じ目に遭ったら大変だ。視線恐怖症を悪化させて、守らなきゃ」と考えて、視線恐怖症がさらに悪化していたでしょう。

 

外科手術は、対処療法に過ぎません。

「一刻も早く、この不快な症状から逃れたい」―そのお気持ちは、よく分かります。

私も「あがり症が治るなら、何でもする!」と思っていましたから。

でも、手術を受ける前に「もしかしたら、メンタルに原因があるのかな?」と考えてみてください。

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