あがり症の原因①-視線恐怖症
あがり症の原因の一つに、視線恐怖症があります。
観客に敵意はないのが分かっているのに、あがり症の人は観客の視線に殺されるような恐怖を感じてしまいます。
確かに、発表会のステージでたくさんの人から無言で一点凝視されることは日常生活では滅多にない経験です。
私にも覚えがありますが、観客席から私を見つめるたくさんの人の視線が、まるで鋭い矢のように全身を射抜くような感覚に襲われます。
でも、視線恐怖症と無縁の人は、同じようにたくさんの人から一斉に見つめられても、何も感じないのです。
視線恐怖症の原因―「過去のあのとき」の視線
視線恐怖症の人が観客の視線に恐怖を感じてしまうのは、理由があります。
その理由は、過去のできごとにあります。
たとえば、
・クラスの皆が見ている前で先生から体罰を受けた
・クラスの皆が見ている前でいじめられた
等、「たくさんの人が見ている前」で、何かイヤな経験をしたことが考えられます。
私の場合は、小学1年生のとき、下校途中に突然見ず知らずの上級生2人組から因縁をつけられたことでした。
私が「観客の視線が怖い」と思うとき、実際には観客の視線を怖がっているのではありません。
本当は、上級生2人組の視線を観客の視線とオーバーラップさせて、恐怖を感じているのです。
カウンセリングでは、過去の体験で感じた「視線が怖い」という思いを癒すことで、視線恐怖症を治します。
そして、観客の視線に恐怖を感じさせなくなるようにします。
視線恐怖症が治れば、観客一人一人としっかりアイコンタクトができるようになります。
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「観客の視線が怖くてたまらない・・・」
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