社会不安障害の原因

2019年9月7日

最近、社会不安障害(社交不安障害)という言葉を目にしたり、耳にしたりするようになりました。

新聞広告やネット広告等で、製薬会社が社会不安障害のキャンペーンを展開しているのを目にされた方もいることでしょう。

社会不安障害の症状を見ていると、あがり症と共通している部分があるようです。

 

あがり症で悩まれている方で、「私って、社会不安障害なの?」と疑問に思ったり、不安になったりする方もいることと思います。

そこで、あがり症と社会不安障害との関係性について考察してみたいと思います。

社会不安障害の主な症状

 

社会不安障害の主な症状は以下のとおりです。

●他人の視線が怖い
●人前で話すと極度に緊張する
●人前で食事ができない
●人前で文字を書くと、手がブルブル震える
●オフィスで電話に出るのが怖い
●名刺交換をするとき緊張する
●お客様にお茶を出すとき緊張する
●初対面の相手と接するときにガチガチに緊張する
●「顔見知り」程度の集まりが緊張する
●1対1になるのが怖い
●上司との会話が極端に緊張する
●公衆トイレで近くに人がいると排尿できなくなる
●緊張すると、赤面、吐き気、震え、口の渇き、動悸、息苦しさ、発汗、こわばり、めまい等の症状に襲われる

あがり症と社会不安障害の違い

 

あがり症の私たちも、人前でスピーチしたり、楽器の演奏をしたり、集団面接等で自己アピールしたりするときに、緊張して手足がガクガクブルブル震えたり、発汗したり、吐き気がしたり、赤面したり、激しい動悸がしたりします。

このことだけを考えると、あがり症と社会不安障害はほぼ同様の症状に思われます。

 

しかし、あがり症の人でも、初対面の人と接するときに緊張しない等、他人とのコミュニケーションに何ら支障の無い人もいます。

私もひどいあがり症でしたが、お店でたくさんの人がいる中で食事もできますし、公衆トイレも抵抗なく使えますし、上司との会話も全く問題ありませんでした。

 

あがり症と社会不安障害の境目は非常に曖昧で、この症状があるか無いか、で判断をつけるのは難しいと言えます。

 

一つ言えるのは、社会不安障害は全般的に対人関係に強い苦手意識があると言うことです。

 

スピーチや歌・楽器の演奏や集団面接の自己アピールではあがってしまってガチガチになる人であっても、会社やプライベートではごく普通に対人関係を築ける人であれば、社会不安障害の可能性は低いでしょう。

これに対して、会社やプライベートで対人関係を築くのに困難さを覚え、引きこもりがちになってしまうのであれば、社会不安障害の可能性があると思います。

 

私は、会社やプライベートで対人関係を築くのに困難さを覚える人は、社会不安障害という言葉よりも対人恐怖症という言葉の方がしっくりくると思います。

最近では「コミュ障」と言う言葉も耳にしますが、コミュ障も対人恐怖症の1つです。

社会不安障害の原因

 

コミュ障であれ社会不安障害であれ、対人恐怖症には必ず原因があります。

たとえば、両親から精神的・肉体的に虐待を受けていたり、子ども時代にいじめにあったり、教師から体罰を受けたり、信用していた友人から裏切られたりしたことです。

これらのことが原因で、他人を信じられなくなったり、自分のことが好きになれなくなったりします。

 

自分を好きではなく、他人も信用していないのですから、「周囲の人は敵だらけ」と考えています。

ですから、初対面の人が怖くなったり、一対一で人と接するのが怖いのです。

 

また、人間も動物の一種ですから、食事や排せつなどの無防備にならざるを得ない場面では、自分の身を守るために周囲を警戒しなければなりません。

 

みなさんの中で、お家でネコや犬を飼っている方もいることでしょう。

エサを食べているときの彼らを観察してください。

人間がうっかり近づこうものなら、ビックリして逃げたり、怒って威嚇したりするペットもいます。

 

つまり、社会不安障害の一つである会食不安や排尿恐怖は、人間がおサルさんだったときの名残と考えればいいでしょう。

自分を好きで、他人を信用している人は、食事や排せつの場面で必要以上に他人を警戒しません。

ですから、社会不安障害でない人はレストランの食事や公衆トイレに抵抗が無いのです。

 

したがって、社会不安障害を治すには、自分を嫌いになった原因と他人が怖くなった原因を癒すことです。

自分を好きになれば、他人を必要以上に警戒しなくなります。

その結果、オフィスでの電話に抵抗が無くなり、会食不安や排尿恐怖も治ります。

 

製薬会社のキャンペーンに煽られ、「薬を飲まないと社会不安障害は治らないの?」と不安になる必要は全くありません。

というより、薬を飲んで神経伝達物質の作用を弱めたり強めたりしても、あなたが親から受けた虐待のトラウマは治りません。

社会不安障害はカウンセリングとセラピーで治しましょう。

 

他人に対する恐怖心が消えることで、社会不安障害のあらゆる症状も消えていきます。

 

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