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声楽家のAさんは、音大を卒業後、とある研究会に所属し日々研鑽に励んでいました。

ところが、あるコンクールに出場したとき、自分がひどいあがり症だということが分かりました。

当然、コンクールには入賞できませんでした。

 

また、Aさんはその当時師事していた先生から、パワハラに近いような厳しい指導を受けていました。

音楽の先生で、熱意のあまり生徒に厳しい指導をしてしまう先生がいらっしゃいます。

Aさんはプロを目指している訳ですから、先生が厳しい指導をするのもやむを得ないことです。

 

しかし、その先生の指導の厳しさは度を越していました。

Aさんは、先生の暴言のひどさに悩み、その先生のもとを離れるかどうかで悩んでいました。

 

音大の先生と生徒なら、イヤでも我慢しなければいけません。

しかし、Aさんが指導を受けていた先生は、個人レッスンの先生です。

その先生と相性が良くないのであれば、先生を変えるのはよくあることです。

 

それにもかかわらず、Aさんは「やめたいけれど、やめられない」というジレンマに悩まされてしまい、ついには不眠症に陥ってしまいました。

あがり症はどんどん悪化し、今では音程さえとれなくなってしまいました。

コンクールはあがり症のせいで入賞できず、レッスンでは先生の暴言に悩み、Aさんは困り果てて私のもとを訪れました。

 

Aさんからひととおりお話をうかがった私は、Aさんが先生から暴言を浴びせられ、不眠症に陥りながらも先生を変えられない理由は、Aさんとご両親との関係にあると判断しました。

あがり症で死ぬことはありませんが、不眠症が続けば、Aさんに深刻な健康被害をもたらします。

そこで、私はまずAさんの不眠症治療に取り組むことにしました。

 

私はAさんにご両親との関係をうかがいました。

すると、Aさんはお父様の厳しい教育について話してくださいました。

Aさんのお父様は、少しでもAさんのテストの成績が悪いと、「お仕置き」として体罰に近いようなことをしました。

 

Aさんはこのことがトラウマとなってしまいました。

あがり症になる人は、Aさんの育った家庭のようにしつけや教育に特に厳しい家庭で育てられた傾向があります。

Aさんの潜在意識には「いつも完璧でなければいけない」「少しでもミスをすれば、お父さんから体罰を受けることになる」という恐怖が浸み込んでいました。

 

先生は、生徒から見れば「親」的な立場にあります。

Aさんにとって、「親」の立場である先生を変えることは、「親の期待に背く」ことと同じだったのです。

Aさんが先生のひどい暴言に悩まされながらも先生を変えることができなかったのは、「親の期待に背く」罪悪感からでした。

 

そこで、私は心理療法で子どもの頃のAさんのトラウマを癒しました。

また、「先生を変えることは、親の期待に背くことと同じだ」という間違った罪悪感も心理療法で癒しました。

 

1ヶ月後、Aさんからは「おかげさまで、不眠症が治りました!」という嬉しいご報告を頂きました。

Aさんは、「厳しい先生を変えることは、親の期待に背くことと同じこと」という間違った罪悪感から解放されたのです。

また、Aさんは親身になって優しく指導してくださる、別の優しい先生と巡り合うことができたそうです。

そして、Aさんに暴言を吐く厳しい先生とは無事に縁を切ることができました。

 

Aさんがお父様の厳しい教育から受けたトラウマから完全に解放されたとき、あがり症も完治していることでしょう。

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